近藤和見による誰かのための日記
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関西を中心に活動するパフォーミングアーツ集団VOGAの作・演出および音楽作家、近藤和見によるblog。
ja
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休筆中
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おしらせ
2015-05-31T11:31:00+09:00
近藤和見
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近藤和見
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【BAR Lowo=Tar=Voga】開店日記-03-わたしは無力
◇12月某日、わたくし近藤和見は押さえ込んでいたとある心情を抑えることができなくなっていた。
◇2013年、馬齢を重ねとうとう今年で38歳になる。舞台活動は多くの人を巻き込む。そしてそのほとんどの関係者に資本主義的利益はない。自分もまたそうである。もとより華も...
◇2013年、馬齢を重ねとうとう今年で38歳になる。舞台活動は多くの人を巻き込む。そしてそのほとんどの関係者に資本主義的利益はない。自分もまたそうである。もとより華もなく芸はつたなく、努力や根性と思い込みを尖がらして半歩半歩進めたこの10数年間の歩み。しかしまだ38歳といえどもう38歳。「おれは新人類かもしれない」と思ったほど寝ずに活動できた20歳台のわたしはすでに過去の他人となり、アルバイトでは大学生に「あの歳でバイトって終わってるよねぇ」とあえて聴こえる陰口を叩かれ、なにくそ、ここからが勝負なんだと自分に言い聞かせるも、精神的には断崖のタンポポのようにこのままひっそりと我枯れてゆくなり・・・、などと厭世の感を強めていた。
◇12月某日、わたくし近藤和見は愚図な観念で抑えてきた熱心を隠すことができなくなっていた。舞台活動はまわりが「やめときよ、舞台なんて喰えないし、どうせ続かないって」と反対しても頭をひねり胸を叩き左右のひざを繰り返し折り伸ばしすることで前に進んできた。日常生活においてはどうか。惰性でアルバイトや仕事をして暮らせる年齢ではなくなった。明々白々の事実。わかりきった結末に進むほどわたしはナルシストではないしそもそもヒロイックな感情は嫌いだ。手前でなにかするより他はない。自分でお店を作り営業し糧を得ねば、遅かれ早かれ演劇活動も続けることができなくなる。あるいは天涯孤独に「わたしはすべての幸福を捨てて舞台をしているのだぁ」などと夢想家を気取るしかなくなる。嫌だ、と思った。そうして熱い日本酒をちびりひっかけて眼をきつく瞑り精神を落ち着けたわたしは、家族、友人、知人に我が意を伝え、その決意はけして翻らないことを周知するに至ったのである。
◇その後、物心双方へさまざまの協力をいただき、開店へ向け進めることができた。とりわけUrBANGUILD オーナーの次郎さん、家主の森川さんには深くお世話になっている。
◇で、内装が始まり「ぼくも雑用でもなんでもします!」と鮫島(VOGA創始メンバーのひとり)からゆずりうけた濃紺のつなぎを着込み、道具も運び「さぁ、なんでもしまっせ!なにしましょう」と尋ねると「いや、なんにもすることないし、これどう?とか訊きたいときに決めてくれたらええわ」と次郎さん。つまりなにもしないでくれ、ということであった。わたしは無力であった。
◇で、今日メールが届いた。「入り口に積んでる廃材に、燃やしたら黒煙が出る接着剤が着いてるからそれ剥がしてくれ」との由。初めて仕事をもらった。明日頑張ってべりべり剥がそうと思う。
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誰かのための日記
2013-03-03T00:11:00+09:00
voga
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=1066941
【BAR Lowo=Tar=Voga】開店日記-02-お店を始める
◇京都三条下がった北車屋町通り西木屋町にて宿願であったお店、BARを始める運びとなった。屋号は【BAR Lowo=Tar=Voga】である。おととし、Lowo=Tar=VogaからVOGAに劇団名を変更したのだが、その過去の名前であるLowo=Tar=Vogaをモニュメントあるいはドキュメントとして残...
BAR Lowo=Tar=Voga】である。おととし、Lowo=Tar=Voga からVOGA に劇団名を変更したのだが、その過去の名前であるLowo=Tar=Voga をモニュメントあるいはドキュメントとして残せればいいな、と思っている。マスターはわたくし近藤和見。20代はお酒の仕事をしてたっけ。目下リハビリ的に練習中。アルバイトはまだ決めていないが100パーセント必要(夕方の稽古ができなくなる!)なので、現在募集中である。
◇ちなみにみなさん気になるところでしょうが代表のカゲロヲ氏はじめ、わたし以外のVOGA関係者はお店にいない。ただしお客さんで来てオダを上げているかもしれない。将来的には【BAR Lowo=Tar=Voga 】と【performing arts company VOGA 】の価値を相乗的に高めていければよいなと思っている。
◇京都木屋町UrBANGUILD の次郎さんに依頼した内装工事は進んでおり、申し訳ないほどの少ない予算で工夫していただいている。内装で最低限の予算は大事であり次郎さんのポテンシャルを最大に発揮してもらえないのが残念であるが、わたしにその責がある。
★去る2月13日カウンターをバラした状態を写真にパチリ!
◇また徐々にブログに開店に向けた進行情況をupしていく。
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誰かのための日記
2013-02-27T18:31:00+09:00
voga
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voga
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=1066940
【BAR Lowo=Tar=Voga】開店日記-01-序の序
◇ほんとうに長らく書いていなかったこのブログ。ツイッターやフェイスブックをやっていた。現代におけるブログの存在意義を問うとやはり愛着もあるので辞める選択はなかった。このブログ実は前段階の非公式ブログから見て10数年、20代から書いているのであった。
◇体罰...
◇体罰のこととか女子柔道のこととかアイドルのこととか、なにかが壊れたような事件が多い。その揉め事の種類もなにか眼に見えぬ『ぬえ』のようなものを過剰に恐れていたり、いわしの頭を干したら済むのか!と怒ってみたりするような事件に思う。みもふたもないような、そんなあらましばかり。肝の据わった顔役や、整理して問題を解決するインテリや、愛情や惻隠の情で枯れた心を潤す博愛者や、ならぬものを「ならぬ」と言い「それを決めたら真っ直ぐゆけ」と背中を押してくれる人格ある老年者はどこで活躍してるのだろう。ならず者のわたしには、それが気になってしまう。
◇【Ato-Saki】大阪-東京公演後、VOGAはどうしてるのか?と思われている方も多いかと思いますが、ちゃんと稽古も続け、公演の準備も進めておりますのでそのときはどうぞよろしくお願いします。
◇今後のVOGAの方針として、自分たちなりの全精力・全人格をかけた公演しかしないことに決めた。だからしばらくは公演の数を多くできないことになりそう。時代を逆行していると自覚はあるのだが、いろいろ勘案した結果そうだと思ったのでご容赦ください。
◇なぜ久々にブログを書いているのか。それはわたくし近藤和見に大きな転機がきたからであります。それはVOGAそのものの未来にも関わりがあり、あるいは超極私的なことでもあります。その発表のときが近付いてきたのでその春めいたようなわたくしの気配をみなさんに感じていただこう、という意味で再開させました。今後ふたつきほどこのテーマで書き繋いでゆこうと思います。どうぞ、おつきあいのほど。
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誰かのための日記
2013-02-05T05:26:00+09:00
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続あとさき日記-07-【Ato-Saki】東京宣伝作戦01
◆11月22日大阪日日新聞朝刊に【Ato-Saki】大阪公演の劇評が大きく取り上げられた。作品の本質的な部分をしっかりした文章で書いていただいた。地味な劇団の自覚のある当方といたしては有難く、感謝する次第である。
表紙絵・足田メロウ
◆東京は遠い。思えば関西で公...
表紙絵・足田メロウ
◆東京は遠い。思えば関西で公演を14年やり続けてきた。しかも劇団同士のつきあいや交流もほとんどない。『ガラケー』とか聞くとドキッとする。東京は遠い。あのような縁もゆかりもない場所で舞台をする。身の程は知らず。会場費がタダ同然の演劇フェスに参加することもない。こんなリスキーで不利な公演を決行する劇団は我らがヴォガしかなかろう。本当にバカなのかもしれない。
◆20代の僕にとって、ずっと東京は遠い場所だった。当たり前の生活を望まず、恋人への義理など一顧だにせず、才無き不幸を呪いながら懸命に脚本を書き、鬼のような顔をして稽古でがなり、メシも喰わず身をすり減らし音楽を作っても、こしらえた舞台は一度たりと、ひらめいたイメージにたどり着けなかった。舞台の出来不出来の問題ではなく「イメージにたどり着けているか、否か」というテーゼである。それには才能・努力だけでなく人材やお金もいるかもしれない。しかしそれも全部自分の問題であると思う。ひとりで全部できないかもしれないが、全部ひとりでできるかもしれない。ヴォガにそんな連中が集まれば恐れるものなどあるべきものか。と思えど不成。そんなこんなで地元関西の公演もそんな状態であるのに関西から出る公演なんて思いもしなかった。振り返ればそんな20代である。
【Ato-Saki】大阪公演/写真・中野雨衣子
◆とはいえ僕はネチネチとある種のたくらみを進めていた。いまとなればいわば信条を守ったといってもよい。それは15周年という区切りを劇団の大いなる転換期にしよう、というたくらみであった。10周年記念作【新青年】公演後は深い谷にもぐりこんでしまい、悪い意味での大いなる転換期(停止期といってもよい)となった反省にもとづく。反省の理由として、
?代表カゲロヲの活動休止(深くは語るまい)
?1,000人動員しながらも発生した200万円を超える大赤字の返済(3,000人動員する気だった)
?公演できず劇団員がひとりまたひとりと去る(去るものは追わぬ)
?現実逃避のために日々宴会を開催する僕の私生活の乱れ(勝負師イメージの誤用)
といったものが挙げられる。
とにかく[すべからく15周年記念作は飛躍するべし]と胸に深く、あたかも親のカタキのように刻み込んだ。
※ちなみに前述が正しい「すべからく〜べし」の用法。漢学者高島俊男先生によると「すべからく=べし」という意であって、2重に「べしべし」いうとるそうだ。べきであるある。
◆東京は遠いが、ひとりでも多くの観客の前で表現したいと願っている。だから今月末、生活が壊れんばかりの生活状況の中、僕は無理やり東京へ宣伝にいく。家人には苦労をかけて申し訳ない気持ちでいっぱいだ。そういう按配なのでどうか東京のみなさま、奮って僕に連絡くれたし。どこでもいってチラシを散らし、チケットを売る。その間にノートPCを開き、脚本を推敲し、音楽をこしらえる。左手にチラシ、クチにチケット、右手にマウスの心意気である。
【Ato-Saki】大阪公演/写真・中野雨衣子
◆そして関西在住の親愛なるヴォガ関係者、そしてそして【Ato-Saki】大阪公演をご覧になって「良い舞台だった」とお思いになられた親愛なる観客の皆様。関東在住の知人・友人・知人の知人・友人の友人にいたるまで「ヴォガ観にいったらよいよ」とお伝えくださいまし。平に。切に。
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続あとさき日記
2011-11-24T07:29:00+09:00
近藤和見
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近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=1066938
続あとさき日記-06-大阪公演終了
◆もうもう、てんやわんやの結成15周年記念作品【Ato-Saki】大阪公演が終わった。東京公演への改編・練り直し作業が今日から始まる。長い旅路といえる。感想などうかがう。おおむね好評と聞く。しかし賛があれば否もある。これは当然である。ただでさえ2時間40分弱の上演時...
◆来年1月、ヴォガは結成15年を過ぐる。どれだけやっても「やはり舞台は難しい」という思いが大阪公演終了後に残った。そしてだからこそ考え声を出して行動してさらに進化させた【Ato-Saki】で東京に向かいたいと思っている。
★ご来場いただだいた方、協力いただいた方々、ありがとうございました。
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続あとさき日記
2011-10-31T17:18:00+09:00
近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=1066937
続あとさき日記-05-名曲【手のひら】04
◆先日家人がヨーロッパ(ザックリしてるが)に行った。1ヶ月の演奏旅行だ。幾分、不安はあるが、とりあえず家を掃除しまくって洗濯して台所をピカピカにしてお粥を作って食べた。粥をすすっても、ひとり。齢36の大人である。おろおろうろたえていてはいけないのだ。ひとり...
◆【Ato-Saki】は再演とはいえ脚本を大いに練り直さねばならない。もう5年過ぎてずいぶんいまの感覚と違うし、不親切で不寛容な部分も見える。鉢巻締めて不退転の覚悟で書いている。ご期待いただきたい。
◆さて名曲である。飽くまで私の主観である。今回は長渕剛さんを紹介する。家人に「良い曲じゃない?」と長渕さんの曲をかけて聴かせると「ひとりでヘッドフォンにして聴いてくれる?」と辛辣に責められる、を例にあげるまでもなく『アンチ、ナガブチ』は多い。確かにとんでもないキャラクターである。ドラッグで捕まったりもした。なんともいえないが、良くも悪くも自分を変化させ続け、この生き馬の目を抜くような芸能界でしっかり活動しておられる。社会性の強いひとは彼のような人物は嫌いかもしれない。音楽を聴くまでもなく、おなじコミュニティで仲良くなれそうもない、と表層心理で思った瞬間に『ダメ』ということだろう。それはそういうことでしょうがないが、そういう社会だからコスプレ的ではない真性のアクのある人物が世に出れなくなってしまったのではないか。
◆彼には歴史がある。30年を超えるキャリアがある。私のようなオールドファンにはいわゆる『さわやかツヨシ』時代の印象のほうがまだ強く残っており、現在の彼の変容に対して戸惑いのような感覚はある。けれども私は嫌いになるどころか、まだ新しいファンをしっかり開拓し続けている姿に敬意を抱く。ただ彼の新曲の音楽性とは共感できなくなってしまった。
◆多かれ少なかれ、長く一線で活動する表現者はふたつのものを持っている。ひとつは時間軸のなかで対外的な自分を変化させ続けること。かなり強い意図で『変態』させている。もうひとつは歌詞にせよメロディにせよ存在に対し、執着し続けるフェチを持ちそれを変化させないこと。そこは単なる『変態』といってもよい。そのほとんどのベテラン表現者は両方を持っている。少なくともいづれかは持っている。私は例外を知らない。小田和正さんはフェチ派か。井上陽水さんはどちらも持っているがやや変化の振り幅が穏やか。伊勢正三さんはフェチ派だ。南こうせつさんはどちらでもないのか?ん。…でもかぐや姫は好きだ。泉谷さんは…、閑話気味になってきた。
◆今回はいわゆる『さわやかツヨシ』時代の隠れた佳作【手のひら】を聴いていただきたい。美声である。叙情である。『アンチ、ナガブチ』様方にちょっとは彼を見直して欲しい。叙情が嫌いなひとは別の機会にでもそういった曲を紹介したい。ま、嫌いなままでもいいのだが。
◆改めて聴いて、ふと思い出している。中学に入った時分だろうか、SONYドデカホーンCDが家に届いた。「欲しい欲しい!」と姉と二人で協同し地団駄踏んで母におねだりし買ってもらったのだ。その黒光りする新品のドデカホーンをダンボールから出した瞬間の金属の匂い。嬉しい匂いがする。そしてまだそれほど普及していなかったCDを買いに走る姉。初めて聴いた曲はレベッカだったと思う。封を開けびっくりする私たち。その見たことない七色の輝きはどうしたことか。一同、うっとりする。私の世代にとってはまさに『青春の輝き』。CDに一番驚いていたのは母だ。「こんなんで音なるんやー」とうなる。母子家庭で貧乏だったけど、彼女は姉弟に不自由を感じさせなかった。みんな楽しげに笑っている。…いま眼前にそんなささやかな家族の仕合せが見えているのだった。
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続あとさき日記
2011-09-07T04:58:36+09:00
近藤和見
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続あとさき日記-04-名曲【電光石火に銀の靴】03
◆稽古が充実してきた。動き(ヴォガ符牒では動作)を作っている。最近は劇団員だけじゃなくぼちぼちと客演の役者も参加し始めた。稽古場の人数が増えると、あたかも小学一年生の足し算のように活気が増えるようだ。これ然り。台本は例の如く遅れ気味。だが動作稽古は進ん...
◆なお、先行予約は終わった。みなさん、お早めに。私、近藤和見の知人・友人の方はご連絡を。
◆さて今回の名曲である。20年前のこと。遅れてきたフォーク少年だった私は明らかに古臭いなにかを放つ若者だった。ときおりTVで深夜、放送される60・70年代フォークの映像を三角座りで見ながら「じいいいーん」と小さな胸を熱くしていたことであった。学校では友達と呼べる相手が片手に余った。昼は独りで弁当を手早く喰い、むしろ食後、ルンルンと教室から小走りに理科準備室へ移動。理科準備室の鍵を内からしっかりかけ、私は独りになれた。理科の先生が憐みからか、音楽部屋としての使用を許可し鍵を貸してくれたのだった。私は毎日無駄にギターをかき鳴らし無駄に声を枯らし、心地よく汗をかいた。弾き語る歌手たちは吉田拓郎さんや尾崎豊さん、伊勢正三さん、かぐや姫さん、長渕剛さんや井上陽水さん、そして今回紹介する泉谷しげるさんであった。私のスター達である。誤解を恐れず言うならばこうだ。私だけのスター達だ、と。そう思いたいくらい一曲いっきょく、歌詞やメロディを真剣に考え思っていたのである。
◆「近藤和見の作る曲にフォークの片鱗がない」と言われる。自分では解らない。いや解っている。コンピュータを駆使した音のなかにしっかりフォークソングの文脈は埋めているつもりなのだ。それはフォークソングに造詣の深いファンしか感じ取れないものなのだろう。しかしあえて感じ取れないようにしている自覚もある。嗚呼、難解なる我が心よ。青春時代を振り返ると言い訳じみる。まるで不完全な過去の自分を補おうとするようだ。キリがない。とにかく、とりあえず曲紹介だ。歌詞をご覧になっていただこう。
___________________
【電光石火に銀の靴】詞・曲:泉谷しげる
君を君をとじこめる奴の気が知れないぜ
君を君をとじこめる奴は君に気づかない
火の中をかける君こそステキさ
嵐に花を咲かす君がイイ!
電光石火に銀の靴
これが君へのプレゼント
電光石火に銀の靴
これが君へのプレゼント
サイクルの耳かざりと
シルバーのサングラスと
ピンクのシャドウと
ブルーのドレスが君らしい
君を君をとじこめる奴の気が知れないぜ
君を君をとじこめる奴は君に気づかない
イナズマにキスをする君こそステキさ
シャウトの夜をドライブする君がイイ!
電光石火に銀の靴
これが君へのプレゼント
電光石火に銀の靴
これが君へのプレゼント
___________________
◆絶妙の不思議と現実を感じる。初版グリム童話(桐生操のではない!)の作品のようではないか。泉谷さんには、ほかにもたくさん好きな曲がある。味わいある曲が多い。いわゆる名曲と思しき選択はほかにもできる。今回が泉谷さんのベストというわけではない。だけれど、2011年9月2日の私にはこの曲が急迫するのである。きっと、近づく強い風にあおられているのだ。
VIDEO
◆思春期に出会うことはすべてこれ、死ぬまでの血肉であり宝だ。泉谷しげるさんのカセットテープをわざわざ作り私に下すった青春時代の数少ない友達、R・I氏に出会わなければ今の私はない。この場を借りてR・I氏に深く感謝する。続きを読む >>
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続あとさき日記
2011-09-02T07:50:13+09:00
近藤和見
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続あとさき日記-03-名曲【思秋期】02
◆去る8/6(土)に京都三条木屋町UrBANGUILDにて執り行った顔合わせ一般公開イベント、無事終了いたした。半分スタッフ・役者、半分が一般のお客様。顔合わせの制作話なども含め一般公開するという非常に変わったイベントであったが、みなさん楽しんでくだすったようで感謝...
◆さて、名曲を。今回はもはや巨匠といってもよいヴォーカリスト岩崎宏美さんの曲を紹介したいと思う。曲名は【思秋期】。あえて作品発表時ではない映像を選んだ。改めて聴いてみると、彼女ほどの歌い手が現役最前線にいない日本の音楽市場が寂しく思われる。それは僕だけの感慨だろうか。テレビの歌番組は如実に流行を追う。それは当然である。しかしながらその1/3、いやせめて1/5くらいの時間を実力あるベテラン歌手を取り上げてくれまいか。聴きたいひとは多く潜在しているはずだ。せっかくの才能もその実力を維持したまま枯れゆく。ある種の理不尽を思う。そういうものだ、とは言えまい。視聴者がただ漫然とメディアから出されるものを待っているからそうなるのかもしれない。それはメディアだけの問題ではないのだ。抗しがたいことである。しかし、何度聴いても染み入る歌声だ。コンサートがあったら行こうか。選択肢は狭まるがなくなるわけじゃないのだから。
◆しかしながらこの声量よ。この繊細な歌心よ。
◆作詞:阿久 悠・作曲:三木たかし、素晴らしい組み合わせである。おふたりとも故人となられた。しかし歌は残った。僕の心にも残った。いち表現者として羨む。僕も努力して世に残るなにかを作って行きたい。
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続あとさき日記
2011-08-10T12:58:00+09:00
近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=1065534
続あとさき日記-02-名曲【秋冬】01
◆生活が苦しい。「酒は楽し、将棋は苦し、人生は哀し」、嗚呼!まず舞台のことばかりしているとこうなる、の例だ。この構造を恨むよりなんとか自分で改革するべき、と己が青白き尻を鞭打たねばならぬ。とはいえ、徹夜で考えた作品を稽古する日々が嫌なことあろうはずなく...
◆書いたり考えたりしながら、ぎざぎざした夜の隙間をほっとYouTubeで埋めているのだが、もはや36歳というミドルに差し掛かった『哀しき我が心』が、文字通り失った何かを、埋めよう、埋めようと急くのか。
◆強要するわけではないのだが今回、是非、紹介したい曲がある。それは高田みづえさんの【秋冬】である。「シュウトウ」と読む。名曲、と題しているが、わたくし近藤の主観である。議論の余地は、お聴きになった上でのあなたの脳細胞と精神にある。悪しからずや。
VIDEO
◆紹介するからには「わいは昔からみづえファンでっせ!」と言いたいところだが、じつはこの方の記憶はほとんどない。しっかり存在を覚えているのに、あまり彼女の振る舞いや様子が浮かばない。何故あろうか。おそらく高田みづえさんの美しさであるとか、歌の素晴らしさが少年の近藤和見にはピンとこなかったのだろう。率直に言って地味な佇まいである。しかし『哀しき我が心』目線といおうか、現在の感覚で見ると高田みづえさんはとても可憐である。儚げである。
◆私は最近、ふと気付けばこの曲を無意識にくちずさんでいる。お風呂でもトイレでも駅のホームでも、おそらく思い詰めた顔をしてくちずさんでいる。不思議である。運悪く目撃した人も不思議な気持ちになっているだろう。ピンとこなかったわりにしっかり記憶に定着していたこの曲(だからこそ名曲と解する)、その記憶に対してバッドミドルの『哀しき我が心』は共感を求め、邂逅したのではありますまいか。「♪季節の変わり目をあなたの心で知るなんて」云々、あたかもこの歌詞が「♪世代の変わり目をみづえの美声で知るなんて」と私に切なく教えるようだ。
◆イベントも近い今日この頃。以下、詳細です。出来たてホヤホヤのフライヤーも配ります。素晴らしい表紙絵をご存知、足田メロウさんが描いてくださいました。知らない?あんた、もぐりだな。そしてチケットが早く欲しい!という奇特なお方。我がことながら、自信を持ってお勧めします。そうじゃなきゃやってる意味がないのであります。是非、一切合財、お越しあれ。続きを読む >>
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続あとさき日記
2011-07-29T07:08:24+09:00
近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=1064199
続あとさき日記-01-Performing Arts Company VOGA
★事件です。公演準備を進めています。地下水脈のごとく見えないところを進めています。いまのうちに留意していただき、予定を空けてくだされ。いい舞台をお見せできると思いまする。初の東京公演です。
Performing Arts Company VOGA
結成15周年記念作品
【Ato-Sak...
Performing Arts Company VOGA
結成15周年記念作品
【Ato-Saki】
作・演出・音楽:近藤和見
◇出演者
草壁 カゲロヲ
ハ・スジョン
ふくだ まさと
昭和 今日子
(※以上、ヴォガ)
足立 昌弥
新井 達也(CrossRopeLife)
岡田 将司
田中・G・ツヨシ
堀井 和也
松嵜 佑一(A級MissingLink)
ゆかわ たかし(昭和芸能舎)
横山 直樹
谷 弘恵
高橋 理紗(空の驛舎)
滝沢 侑子
ののあざみ
他
◇大阪公演
☆日時
2011年10月22日〜30日
☆大阪公演会場
大阪芸術創造館:大練習室
◇東京公演
☆日時
2012年1月6日〜9日
☆東京公演会場
シアターグリーン:BASE THEATER
★詳細はまた。7月末にフライヤー、こしらえます。
★ん?お気づきになられましたか。あなた流石ですね、というよりしょうがありますまいが。そうです、そうなんです。劇団名を結成15周年記念より変えます。
Lowo=Tar=Voga(ロヲ=タァル=ヴォガ)
↓改め
VOGA(ヴォガ)
★長年、連れ添ってきた愛着ある名前です。が、変えます。意味はイタリア語で『流行(トレンド)』ということだそうです。が、もともと「僕」という言葉を「ヴォガァ」ともじったところから始まっているので、正味意味があったなんてちょっと面白いくらいです。
…ふっ、『トレンド』。
…正気か。
★先日VOGAは、『冬将軍』という東日本大震災のチャリティイベントに出演しました。そのときのテキストを以下に発表します。ちょっと詩的な表現でもあり、意味を限定できないところもあるので、考えるより感じてもらえれば、と思います。続きを読む >>
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続あとさき日記
2011-06-25T19:32:55+09:00
近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=1059819
誰かのための日記-028-東京⇔大阪公演
◆今年はとても恐ろしい何かが起きてしまいそうで怖い。最近忙しいのだけれど、ふと、われに返るとそんな不安が過ぎる。そうだった、僕は不安症なのだった。
◆明日、朝から新幹線に乗って(バスで行きたいのだが時間がないのだ!)東京の劇場と契約しにいく。今年の終わ...
◆明日、朝から新幹線に乗って(バスで行きたいのだが時間がないのだ!)東京の劇場と契約しにいく。今年の終わりに大阪公演。来年の初めに東京公演。来年2012年はLowo=Tar=Vogaの結成15周年記念公演をすることになった。先のことだがお見知りおきを。
◆感染力の強いなにかが着実に広がっている気がしている。そうだった、僕は。
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誰かのための日記
2011-02-27T03:50:13+09:00
近藤和見
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誰かのための日記-027-はやい
★【鳥がいない】公演が終わって一度もブログを書いていなかったことに愕然。ついこの間のことのようだが、すでに、ひと月と2週間が過ぎている。ツイッターに参加し始めたからかと思うな。「ブログ楽しみにしてるんですよ」といってくださる方もいて、もっと書かないととは...
★【鳥がいない】公演は盛況のうちに終えることができた。そして次回公演はまだまだ先になりそう。なにせ時間が過ぎるのがはやい。ずんずん進む。はや過ぎる。だから公演はまだまだ先だと思っていても、きっとすぐにやってくるのだ。安穏としていられない。
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誰かのための日記
2010-11-23T00:27:09+09:00
近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=1049241
鳥がいない日記-03-【鳥がいない】PV映像。
★ようやく頭が、思考の坂道を越えた気がする。【鳥がいない】どちらかというとしんみりとした内容だ。ここ最近、すごく静かな気持ちで、静かな印象の舞台をイメージしている。舞台の方法論も姿勢もそうなのだ。しかしなかなか難解なイメージのようで(ぼくは自分で考えて...
★【鳥がいない】PV-製作:松浦莞二
まぁ(笑)、舞台ではまた違う感じでしょうが、たまには代表カゲロヲ氏のとぼけた様子がみたい、ということでこのような映像を撮っていただいた。
★【葉漏れ陽のジギタリス】PV-製作:松浦莞二
10年前、京都吉田神社の境内で執り行った公演がようやく映像になりました。【鳥がいない】会場で発売するようです。ぼくもこの頃、25歳。若さあふれる公演でした。
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鳥がいない日記
2010-09-28T00:41:37+09:00
近藤和見
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鳥がいない日記-02-公演が近づいてきた!
★ブログがご無沙汰でもうすでに忘れ去られた存在かもしれない。ツイッターというものに参加してから、ブログを書こうという意識が薄れたのかもしれないが、それとこれは別物。ぼくは人生というものを見直したほうがいい。
★【鳥がいない】公演が近づいてきた。稽古...
★【鳥がいない】公演が近づいてきた。稽古は熱がはいっていて、やはり男だらけの稽古場は眼には見えぬ男同士のライバル心というものがソコハカトナク漂っていて、ピリッとしている。以前「異性より同姓の嫉妬がすごいのよ!」みたいなことをバアで隣り合わせたひとに聞いたが、きっとライバル心にも通底することなんだろうね。でも嫉妬心とライバル心は似て非なるものだとは思っている。続きを読む >>
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鳥がいない日記
2010-09-21T04:08:26+09:00
近藤和見
JUGEM
近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=1044234
鳥がいない日記-01-【鳥がいない】へのオブリージュ
★滝のような汗。嫌いじゃない。ただ頭痛から逃げたい。人間ドックにいく計画が進行している。が、ぼくが停滞させている。
★【鳥がいない】公演は先行発売期間中。先日、座長カゲロヲ氏の個展(個人展?)が行われてそこでカゲロヲ氏とぼくとでテキストを読んだ。それだ...
★【鳥がいない】公演は先行発売期間中。先日、座長カゲロヲ氏の個展(個人展?)が行われてそこでカゲロヲ氏とぼくとでテキストを読んだ。それだけのためにちょっと書いた。10月の公演の内容とは違うのだが、ひとつのイメージではある。ここに掲載してみる。
※近:近藤和見・草:草壁カゲロヲ
【鳥がいない】へのオブリージュ
近:僕はね、残念でしょうがないのです。これはただの空虚です。良く磨かれたクロガネが狂いなく組み合わせてあります。それにはささやかで上品な、修飾がほどこされであります。釣り上げられたそのドームは、そよとした風にも揺れるのです。
草:けれど、けして、落ちたりはしない!
近:そう、しっかりとした留め金でけっして落ちたりはしません。難攻不落であります。しかし残念ながら、それを飼う目的であるはずの、そのかごのなかにはなぜか、
ふたり:鳥が!いない!
草:僕もね、哀しくてしょうがない。良く磨かれたクロガネがこの異常を強調する。夜空を下敷きにした飾り格子も、本来の目的を失って、ただの工芸品に成り下がった。かごのなかは空っぽ。格子から見える向こうの背景。すきま。すきまだけが目立つじゃないか。
近:暗闇にさえぎられるようなものです。
草:いや、まだ眼をつぶっていたほうが、ましだ。暗闇では俺一人の映画館がある。カタカタと音をたて、思うままのロマンスや冒険やドキュメントが放映される。うっとりだ。しかし哀しいことに、俺の空想映画館のなかにも、なぜか
ふたり:鳥が!いない!
近:このクロガネの、飾り格子の向こうにいる自由な、あなたがた!
草:自由なあなたがたは、四方に建つコンクリの壁や、針金の入った窓
近:頑丈な扉や、それらをきつく閉ざす鍵という鍵、施錠という施錠を解くことができます。我が家のような監獄で。
草:自由なあなたがたは異端審問官である。手篭めにされ、小さな乳房をあらわにされた、理不尽に向き合う少女のような想像力。それを付与された、不自由な異端審問官である。
近:大きいですね。
草:鳥かごっていうには大きいな。
近:3尺はありますか?
草:それくらい、あるかな。
近:裁きにあたっては何者も恐れるな。なぜならば、その裁きは夢のはけぐちなのだから。
草:裁きにあたっては証拠にこだわるな。なぜならば、仮定を打ち崩すのは証拠ではなく、こびりつき剥落しない思い込みだから。
近:裁きにあたっては眼を閉じるべきだ。知られざるロマンスや冒険やドキュメントを見ないように。
草:裁きにあたっては耳を澄ますべきだ。ほら!血の凍るような叫び声や暴力が聴こえてくるじゃないか?
近:ところで、いつのまに逃げ出したんでしょうね?
草:さっぱりわからんさ。
近:あなたがきっと傲慢で不遜でいいかげんだから、逃げ出したんでしょう。
草:なんだって?
近:あるいはいかさまばかりで大金を稼ぎ、有頂天になったからでしょう。
草:違う。
近:あなたが飼っているものは生き物なのに、いつのまにか自己優位を示すだけの自己満足を飼うようになったのでしょう。
草:違う、俺は愛されようと努力した。言葉は通じないのに語りかけた。好みも解らないのに食べ物を工夫した。だって俺の表情はいつも、笑顔だったんだ!
近:これは好かれようとして嫌われるという良い例だ。
草:俺はすっかり嫌われたってわけか。
近:生き物っていうのはすべて鋭敏の才能を持っています。社会全体の規範を逸脱したものにはなにかしらの制裁をおこなうのです。制裁、まずは孤立させることなんでしょう。
草:この空っぽの鳥かごは、俺を孤立させるための。
近:孤立を象徴するための、空っぽの。
草:けど、あんたは俺を孤立させてはいない。
近:僕はそういったマキャベリズムから解放されていたい。馬鹿みたいだから。
草:仮面はかぶっても身体のフォルムで誰だかわかるもんな。
近:ええ。
草:ところであんた。このなかに入ったことあるか?
近:このなかに?まさか!
草:まさか、入ったことないのか?
近:鳥かごにしては大きいですが、とてもこの身体は入らない。
草:俺は、入ったよ。
近:入った?どうやって?天に唾でも吐いたんですか?
草:いや、俺の空想映画館でさ。
近:ああ、くだんの。で?
草:びっくりしたよ。
近:なにを?
草:かごのなかには、なにもなかった。
近:ああ、まあね。
草:じゃあ、あんた、かごの外にはなにがある?
近:かごの外。いまならばこの部屋があって、僕とあなた、自由なるあなたがたがいる。
草:へへ。そう思うだろうな。あんたならそういうと思ったよ。
近:違うんですか?
草:まあ、ね。
近:じゃあ、なにがあるんですか?かごの外に。
草:なにも、ない。
近:なにもない?どうして?
草:なにもなかったんだ。格子から向こうには、誰もいなかったし、どこの風景でもなかったように思った。
近:じゃあ、視野はぜんぶ暗闇だったということ?
草:いーや。なにかは見えてた、ような気がする。動くものとか、ぼんやりした色とか、なんだろうね。認識できない、というか、あ、興味がない!興味がないんだよ。外に。
近:興味がない、か。なるほど。
草:ところで、なあ、どんな鳥がいたんだ。このかごにはさ。
近:え?しりませんが。
草:しらない?しらないわけないだろう。
近:あなたがしってると思ってた。
草:俺もしらない。ここにきたときから空っぽだったもの。
近:僕もそうだ。ここにきたときから空っぽだ。
草:この小さな町には3つの鳥かごがあると聞く。
近:それぞれ良く磨かれたクロガネが狂いなく組み合わせてあるそうだ。
草:それぞれ、ささやかで上品な修飾がほどこされてあるそうだ。
近:釣り上げられたそのドームは、そよとした風にも大きくぶりんぶりん揺れるのだ。
草:良く磨かれたクロガネがこの異常を強調するのだ。空っぽの癖に!
近:夜空を下敷きにした飾り格子も、本来の目的を失ってただの工芸品に成り下がった。
草:かごのなかは空っぽ。
近:難攻不落の空っぽ。
草:逃げたのか?それとも、
近:死んだのか?それとも、
草:消えた?それともはじめから、そうだったのか?
近:限られた時間をともにした、不自由なる異端審議官のみなさま。とにかくいま、お伝えできることを申し上げます。
ふたり:鳥が、いない。続きを読む >>
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鳥がいない日記
2010-08-13T23:21:44+09:00
近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=1043559
おしらせ-カゲロヲExhibition#1のパフォーマンス
★ツイッターでは告知していたんですが、ブログでしておりませんでした。もう終わるやん!
◎カゲロヲExhibition#1
「ロヲ=タァル=ヴォガで活躍するカゲロヲ」
〜8(日) 15時〜(20時迄在廊)〜3時(併設バー営業、 展示見れます) 金土日は13時〜、最終日8(日)夜20時頃〜カ...
◎カゲロヲExhibition#1
「ロヲ=タァル=ヴォガで活躍するカゲロヲ」
〜8(日) 15時〜(20時迄在廊)〜3時(併設バー営業、 展示見れます) 金土日は13時〜、最終日8(日)夜20時頃〜カゲロヲパフォーマンスとロヲ=タァル=ヴォガ過去公演上映予定 。
★8日は僕もクロージングのパフォーマンスに参加しています。よろしくお願いします。
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おしらせ
2010-08-08T07:43:29+09:00
近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=1037449
ふゅー日記-03-続、風邪。
★しかし、これはほんとに風邪なのかしらん。いったん治まったと思いきや、ぶり返し。右あごあたりのリンパがゴリゴリに腫れている。セキが薬を飲まないと止まらない。喉が痛くてつばを飲み込むのがつらい。ロキソニンを飲んだらドッと汗がでてきたので、どうやら熱がある...
CINEMA化された【ひす】世界
相対する【ふゅー】世界
秘すべきものは【ひす】
♯2 / ふゅー
◎開演 《全3回》
6月26日(土)19:00
6月27日(日)14:00/19:00
※受付・開場は開演の1時間前からとなります。
脚本・演出・音楽:近藤和見
◎キャスト
草壁 カゲロヲ/ハ・スジョン/ふくだまさと/昭和今日子
/横山 直樹/袋坂 ヤスオ
◎スタッフ
美術監督:水波 流(ART COMPLEX)
音響:粕谷 茂一(Slim Chance Audio)
映像監督:松浦 莞二
音効:椎名 晃嗣(劇団飛び道具)
レコーディングエンジニア:甲田 徹
衣裳:樹下 由紀
宣伝美術:荒木 康代
脚本補:天野 奏
美術監督補:西山 寛
スタッフ:今道 鮎美・金川 英里香・菊池 有里子・古賀 睦・猿丸 ヨウコ・末松 めぐみ
撮影スタッフ:五十嵐 涼介・柴田 友美
協力:伊藤 豊・鮫島 サトシ・中川 絵美
制作チーフ・演出助手:星川 ユリコ
著作・制作:Lowo=Tar=Voga
◎チケット料金(前売・当日共)
通常チケット¥2,000(1ドリンク別 ¥500)
※全席自由・日時指定です。
※2公演通しチケットは各公演1回ずつご覧いただけます。各公演ごとに受付※本公演はペーパーチケットを発行しません。ご了承下さい。ご芳名を承り当日受付でのご精算となります。
※席数に限りがございますので、当日受付をしない場合がございます。お早目にご予約くださいますようお願い致します。
※ご購入に関しての詳細については、お気軽にOFFICE VOGAへお問合せください。
◎インターネットでのお申し込み方法
・Lowo=Tar=Voga WEB SHOP
面倒だったチケットの購入が便利になりましたっ!
◎メールでのお申し込み方法
・チケット予約アドレス : hisfu-ticket@lowotarvoga.net
※お申し込みの際に、以下をお伝えください。
1.お名前 2.お電話番号 3.公演日時 4.チケットの種類 5.枚数
をお伝え下さい。
◎会場 : UrBANGUILD(京都・三条アバンギルド)
京都市中京区木屋町三条下がる ニュー京都ビル3階
tel : 075-212-1125
web : http://www.urbanguild.net
アクセス:京阪三条から西へ、木屋町通りを南に約150m
◎問い合せ先
OFFICE VOGA(ヴォガ制作部)
e-mail:info@lowotarvoga.net
◎web
劇団公式web http://www.lowotarvoga.net/
草壁カゲロヲblog http://note.lowotarvoga.net/
近藤和見blog http://blog.lowotarvoga.net/
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ひす日記
2010-06-20T07:22:55+09:00
近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=1035327
ふゅー日記-02-風邪が吹く
★タイトルの通りというか、風邪をひいた。まず思うことは無理やり吸う煙草がまずいということと、身近なひとにうつさないかという心配。
★前回書いた親父の話はえらいうけた。「会ってみたい」というひともちらほらいるが、基本的に会わないほうがいい。実際会って、い...
★前回書いた親父の話はえらいうけた。「会ってみたい」というひともちらほらいるが、基本的に会わないほうがいい。実際会って、いやな気持ちになったらなんのこっちゃわからない。連れて行った僕もいやな気持ちになるわだ。しかし親父ネタは安心して書ける。彼はパソコン使わないし安心して書ける。母親は姉からの密告があるから、すこし用心せねばならぬ。母親に「かずちゃん、最近、女装してるらしいね」とか遠い目でいわれたときは、もう二度とでてこれない独房に案内された気分になった。
★ベンザエース、っていう薬を飲んでるんだけれど、いまさらながら、なんだろ、この名前。吹いた。
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ふゅー日記
2010-06-05T04:06:59+09:00
近藤和見
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近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=1034920
ふゅー日記-01-ささやかな変化
★そういえば、今月6月号の『演劇ブック』に前作公演【SILVER30】をとりあげていただいた。好意的な劇評を書いてもらって戯作者としては役割の一端を果たした思いで、嬉しい。
★5/31は【ひす】の映像編集に桂の松浦氏(撮影監督)の作業場へ。編集前のソースを下調べ。...
★5/31は【ひす】の映像編集に桂の松浦氏(撮影監督)の作業場へ。編集前のソースを下調べ。【ひす】には案外物語があるように思えた。彼とは今後も映像関連の企画を練り中で楽しみなことである。そして京都の実父と酒を呑む。【ひす】を観に来てくだすった寺尾聰より渋いO氏も合流して、カゲロヲ氏が週2回マスターをしている『BAR檸檬』へ。実父は強烈な男である。揺るぎない自己中心主義者なのだ。酒席ではそれが、地球の自転を止めんとばかり、発露する。O氏は「僕があんたの息子なら縁切りますよ!」と社会との相対性について親父に語ったのは午前0時を過ぎたあたり。しばしあと、O氏は腎臓結石になった、とポツリ、表情にニヒリスティックな陰。そのO氏のグラスに「大したことない!呑みなはれ!」とぢゃんぢゃんビールを注ぐのは我が父である。しまいには「100円出せ!歌ってやる!」と吼え、シャンソンの名曲【枯葉】をアカペラで唄い始める。おそらくイブ・モンタンバージョン。声のボリュームを下げたいO氏は「語りかけるようにお願いします」といい、悪い冗談が好きな僕は「歳食って声量落ちたね」という。我が敬愛す暗黒の魔王は唄い終え、O氏の差し出した100円を満足そうにポケットに滑らせた。御歳69歳。『見事な紅葉』といってよいのではなかろうか。
★6/1は【フッキンシバイ】の第一回オーディションの日。こういったかたちの外部演出は初めてであり、総花的な企画(というよりない)であるので自分の役割が見出しにくい。Lowo=Tar=Vogaではひとつの作品に総監督的な役割だから、責任を負いやすいところもあって、責任を負えないと心理的に安定しない自分を感じる。とはいえ、考えて、自分の担当する作品の演出をきっちりやればいいだけで、時間や予算の定めるところとアイデアを冷静に見ればいいだけで、無駄に深追いする必要はないことに気付く。それは休むに似たり。
★ちょこちょこカゲロヲ・スジョン、両氏と話をしている。「ヴォガは気付いたらガラパゴス諸島の動物みたいに独自の進化をしてたらいいね」という話をした。それが可能なれば幸せなこと。もうひとつの可能性は環境に適応できずに絶滅すること。そのどちらでもなく幸せと絶滅の不安に対してバランスをとりだし、気合なく、いつのまにか振り子の振り幅が狭まることが恐ろしいこと。表現活動をしている自分の無意識は、ゼロに戻れる可逆性とその実行力を持っている。それは進化を進化たらしめないのである。
★最近傾倒している新藤兼人監督のウィキに、彼は来る仕事を断らなかった、といった趣旨のエピソードを発見し、僕ごときが仕事を断るわけにはいかないと思った。嗚呼、インディペンデント精神あふる新藤監督のその心構えよ。感服したところの、そういう意味合いの、僕自身のささやかな変化を思う梅雨入り前の今日のしずかさ。
★そして以下、連作公演【ふゅー】の情報です。続きを読む >>
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ふゅー日記
2010-06-02T06:05:46+09:00
近藤和見
JUGEM
近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=1033647
【フッキンシバイ】オーディションの告知です。
★【フッキンシバイ】という企画の演出で参加します。そのオーディションのおしらせです。片岡百萬両さん、上原日呂さんといった他の演出家さんの演出も楽しみですね。フライヤーのデータをもらったのでアップしようと思ったらPDFはアップできないんだねぇ。以下、詳細。
...
■動員2万人を誇った関西の伝説の劇団「惑星ピスタチオ」!同劇団の主演俳優であった「腹筋善之介」!独自の舞台表現で演劇の領域を開拓しつづけた。同劇団が2000年に解散後、腹筋善之介は「劇団IQ5000」を結成し、さらなる演劇の荒野へと旅立つ。
そして、2010年夏、腹筋善之介が「劇団IQ5000に書き下ろしたこれまでの作品に、関西を熱くしている3人の演出家が果敢に挑戦する!
片岡百萬両・近藤和見・上原日呂、3名の演出家による腹筋善之介作品に出演したい方、大募集!!3人の演出家が選んだスペシャルゲストとの共演予定もアリ!!
役者として、経験値を上げるチャンスです!!!
■会場
クリエイティブセンター大阪(BLACK CHAMBER)
○大阪・名村造船所跡地に様々な施設を有するアートスペース。
http://www.namura.cc/
■公演日程(予定)
2010年7月8日(木)〜7月19日(月・祝)
■オーディション料
無料
■オーディション概要
片岡百萬両・近藤和見・上原日呂、3名の演出家による腹筋善之介作品に出演。
3人の演出家が選んだスペシャルゲストとの共演もある予定。
■選考方法
書類審査の後、3人の演出家によるオーディション(6月初旬)
※オーディション日時は、申し込み順でご連絡します。
■参加条件
1.原則16歳以上の男女(国籍不問)
※ただし、高校生以下の方には保護者の同意書が必要。
2.本番とリハーサルに参加可能な方
※本番日程は7月9日〜18日のうち5日間。
※リハーサルは6月初旬から7月初旬のうち14日間。
3.経験不問
■公演参加費
12,000円
※出演者の手売りチケットについてはキャッシュバックあり
■応募データ
1)氏名
2)年齢
3)住所
4)電話番号
5)プロフィールやアピールポイント
6)写真2枚(全身とバストアップ)
※携帯電話で撮影した写真でも可
■応募先
・送付の場合
〒559-0011 大阪市住之江区北加賀屋 4-1-55 名村造船跡地
クリエイティブセンター大阪
・メールの場合
matsuri@namura.cc
※送信後、3日以内に返信がない場合、送信トラブルが考えられますので、電話またはファックスにてご確認ください。
■締め切り
5月末日必着
■お問合せ
クリエイティブセンター大阪
TEL:06-4702-7085
FAX:06-4702-7086
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おしらせ
2010-05-23T21:24:06+09:00
近藤和見
JUGEM
近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=1033582
ひす日記-03-#1【ひす】終了。
★どかどかと怒涛の乗り打ち公演【ひす】が終了した。満場のお客様に御礼。ありがたや。【ふゅー】では【ひす】が大活躍する予定。なんのこっちゃ。テーマは『名目上の事実』なのである。
★寝不足が続き、今日、頭が回らなくいらぬことを書きそうなので失礼ながらここで...
★寝不足が続き、今日、頭が回らなくいらぬことを書きそうなので失礼ながらここで電源をオフ。おやすみ。
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ひす日記
2010-05-23T16:35:37+09:00
近藤和見
JUGEM
近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=1030639
ひす日記-02-[SILVER30]のDVDがでます。
☆快調、とはいえないほど悩みつつ、[ひす]の脚本を書いている。とはいえ、「もっと面白くなりそう」という悩みではあるので期待していただきたい。
☆俳優の佐藤慶さんが亡くなられた。尊敬する役者である。男としての憧れでもあった。いい演技を見せてもらえたことに感...
☆俳優の佐藤慶さんが亡くなられた。尊敬する役者である。男としての憧れでもあった。いい演技を見せてもらえたことに感謝。
☆去る2月末に執り行った[SILVER30]という作品のDVD情宣PVができた。案外、本番のイメージと変わらないPVに仕上がっている。撮影監督の松浦氏のナイス編集とエンジニアで参加しているミュージシャンの甲田氏のリミックス音楽が光る。ごらんになって興味のある場合、是非、買って欲しい。運営リスクが少し和らぐ。[ひす]公演ではかなり安めの設定にて先行発売するそうだ。同時発売予定の[YANAGITA]ともどもよろしくお願い申し上げる。
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ひす日記
2010-05-06T15:42:06+09:00
近藤和見
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近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=1029384
ひす日記-01-その野心的な。
●新作である。ふた月連続の連作公演。ところは京都は三条木屋町UrBANGUILD。そのタイトルは5月を【ひす】、6月を【ふゅー】とした。野心的、とでもいおうか、とにかく良い作品にしたい。
●野心的、といえば吉幾三先生(以下、吉さん)である。埋め込みコードが出なかっ...
●野心的、といえば吉幾三先生(以下、吉さん)である。埋め込みコードが出なかったのでリンクを貼っておく。素晴らしい野心、素晴らしい作品!ビバ人生!悩みに悩んで厳選した吉さんの名曲を紹介しよう。
☆雪國
子供の頃、家具調テレビから発音するこの唄を聴きながら、こたつで蜜柑を食べ、母がいて姉がいて、そこにもういまはないぼくの幸福な家族の団欒があった。そしてその時の甘かった蜜柑の味と作品づくりの苦い野心を噛み締めてふんどしをきりり、締め直したい。
☆酒よ
『詫びながら手酌酒』のくだりで目頭が湿る。でんぐりがえってウンコ、などたいそうくだらないことを思っても湿る。そう、野心家には人知れず呑む手酌の酒がある。そしてほろ酔いの感情はゆったり揺れ惑うものなのだ。ぼくはいったいなにを投影してこの唄を聴いているのだろう。それは墓場にまでもっていく。ぼくはそれを永遠に『秘す』のだ。
☆と・も・子
あまりにネイティブな津軽弁で解らない歌詞もあるが、いちいち才気走った吉さんの曲に戦慄すら覚えることよ。この声のぬくもりはどうだ。野心をもったとき、その背反に吉さんのようなシャイで繊細なやさしさももっていられるならば成功は約束されるのではないか。
☆俺はぜったい!プレスリー
出る杭と水に落ちた犬は打ち叩かれるのが必定の世情。しかしその叩く人々こそ、野心をもって懸命に努力する者の敵であり、胸を張ってぶちあたり乗り越えねばならない良い意味での壁でもある。村長のように慇懃にこようが村の子供に石をなげられようが、若き吉さんのように『イェイ!イェイ!』と信念をうなりあげたい。
●野心的、といえば八代亜紀先生(以下、亜紀ちゃん)である。もしぼくが来世、女に生まれるならばやっぱり亜紀ちゃんに生まれたい。
☆雨の慕情
この頃の演歌歌手は現代のような予定調和ではなかった。日本のこころ、であるとかそんな大上段ではなく、ただ『わたしのこころ』を唄っていたのだとぼくは思う。このドレス姿の亜紀ちゃんを見よ。『わたしのいいひと』を『連れて来い』とはなんたる可憐なわたしの野心であろうか。ささやかに雨乞いするこの亜紀ちゃんはまさしく巫女。
☆舟唄
野心をもった男にも、未練残した女がある。鴎に深酒させてヨとねだる孤独もある。るるる、るるる、とスキャット響き、いとしあの娘と朝寝す甘えた夢想がささやかに夜更けを巡る。ぽつぽつと。ほろほろと。るるる、るるる。断腸の思い、霧笛と共鳴り、その時、あぶりイカがくるりと丸まった。嗚呼!亜紀ちゃんはまさしく巫女。
●野心的、といえば美輪明宏先生(以下、マエストロ)である。このあふる涙はマエストロの人生への真摯さに感動したものだ。嗚呼!
☆老女優は去りゆく
舞台人の夢と希望と野心がある。そしてひとりの人間が老いと闘うその姿。マエストロが演じる老女優はこの人間という生き物の、普遍を唄い演じているのだ。尊敬と嫉妬をもってこの曲を紹介しよう。
●そして、我々Lowo=Tar=Vogaも、野心的に公演を行うのだ。以下、公演情報。
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Performing Arts Company Lowo=Tar=Voga
UrBANGUILD特設舞台
ふた月連続連作公演、決行!
♯1 / ひす
◎開演 《全2回》
5月20日(木)19:00
5月21日(金)19:00
♯2 / ふゅー
◎開演 《全3回》
6月26日(土)19:00
6月27日(日)14:00/19:00
※受付・開場は開演の1時間前からとなります。
脚本・演出・音楽:近藤和見
◎キャスト
草壁 カゲロヲ/ハ・スジョン/ふくだまさと/昭和今日子
/横山 直樹/袋坂 ヤスオ
◎スタッフ
美術監督:水波 流(ART COMPLEX)
音響:粕谷 茂一(Slim Chance Audio)
映像監督:松浦 莞二
音効:椎名 晃嗣(劇団飛び道具)
レコーディングエンジニア:甲田 徹
衣裳:樹下 由紀
宣伝美術:荒木 康代
脚本補:天野 奏
美術監督補:西山 寛
スタッフ:今道 鮎美・金川 英里香・菊池 有里子・古賀 睦・猿丸 ヨウコ・末松 めぐみ
撮影スタッフ:五十嵐 涼介・柴田 友美
協力:伊藤 豊・鮫島 サトシ・中川 絵美
制作チーフ・演出助手:星川 ユリコ
著作・制作:Lowo=Tar=Voga
◎チケット料金(前売・当日共)
通常チケット¥2,000(1ドリンク別 ¥500)
通しチケット¥3,500(2ドリンク別 ¥1000)
※全席自由・日時指定です。
※2公演通しチケットは各公演1回ずつご覧いただけます。各公演ごとに受付にて別途ドリンク代500円を頂きます。
※本公演はペーパーチケットを発行しません。ご了承下さい。ご芳名を承り当日受付でのご精算となります。
※席数に限りがございますので、当日受付をしない場合がございます。お早目にご予約くださいますようお願い致します。
※ご購入に関しての詳細については、お気軽にOFFICE VOGAへお問合せください。
◎インターネットでのお申し込み方法
・Lowo=Tar=Voga WEB SHOP
面倒だったチケットの購入が便利になりましたっ!
◎メールでのお申し込み方法
・チケット予約アドレス : hisfu-ticket@lowotarvoga.net
※お申し込みの際に、以下をお伝えください。
1.お名前 2.お電話番号 3.公演日時 4.チケットの種類 5.枚数
をお伝え下さい。
◎会場 : UrBANGUILD(京都・三条アバンギルド)
京都市中京区木屋町三条下がる ニュー京都ビル3階
tel : 075-212-1125
web : http://www.urbanguild.net
アクセス:京阪三条から西へ、木屋町通りを南に約150m
◎問い合せ先
OFFICE VOGA(ヴォガ制作部)
e-mail:info@lowotarvoga.net
◎web
劇団公式web http://www.lowotarvoga.net/
草壁カゲロヲblog http://note.lowotarvoga.net/
近藤和見blog http://blog.lowotarvoga.net/
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ひす日記
2010-04-28T04:15:35+09:00
近藤和見
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近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=1021419
銀30日記-16-感想をみつけた。
◆今回もやはりというか、ずっと夢のなかでエンドレスのダメだし・美術作業を続けている。つらい。終演より6日、とっても緻密な舞台になっている、夢のなかでは。ひー。
◆友人のねこぶえさんがブログに感想を書いてくだすった。アフタートークでお話していただいた広瀬...
◆友人のねこぶえさんがブログに感想を書いてくだすった。アフタートークでお話していただいた広瀬さんも書いてくだすった。ヴォガは基本的に専門家に黙殺されている集団なのでしっかり観ていただけて少し驚きは否めない。Webなので公開原理のもと、特に許可もとらずリンク。怒られるのかしら?まさか!うちの舞台が思惟の対象として価値があるならば、作・演出の立場として感慨がありまする。役者にも伝えていない構造がちゃんと伝わっていることに元気がでる。ちなみに役者に伝えないのは直接的にその転結に向かって欲しくないから。ああ、巨大なカゲロヲが襲ってくるー、ひー。
ねこぶえのうろうろ↓
http://plaza.rakuten.co.jp/nekobue/diary/201002280000/
習慣HIROSE↓
http://blog.goo.ne.jp/ponyasu007/e/a1bcd7c7ec7329f00ec05f6f2cb8ada7
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銀30日記
2010-03-06T07:15:53+09:00
近藤和見
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近藤和見
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銀30日記-15-復活したのか。
◆まずはじめに『SILVER30』にお越しいただいた方々、ありがとうございました。
◆あまりに毎日がハードでブログの更新もできなかった。無事に千秋楽を迎え、きょう、撤収も完了。おおむね好評のようで責任としてはほっと胸をなでおろす次第。
◆役者がよかった。ふく...
◆あまりに毎日がハードでブログの更新もできなかった。無事に千秋楽を迎え、きょう、撤収も完了。おおむね好評のようで責任としてはほっと胸をなでおろす次第。
◆役者がよかった。ふくだくんは23歳とは思えない落ち着きある演技。岩橋くんは良い声を聴かせ、ゆかわくんはケレンミあるやわらかな表現をみせた。横山くんは場のテンポをつくり、松嵜くんは全体に対して役柄を飛躍させてくれた。赤井さんは丁寧な役作りで観客を信用させてくれた。足立くんは現実と虚構を往復して適度に舞台の熱をコントロールしてくれた。袋坂さんはユダになりきるため徹底的に研究を重ね、ひとことも発せずに沈黙する理性になりきってくれた。そしてぼくには、副代表になったスジョンくんの成長が嬉しい。われらが代表、座長のカゲロヲさんは懸命にやっていた。それがなにより大切なことなのである。
◆カゲロヲは、ヴォガは、復活したのだろうか?毀誉褒貶の判断は自分に行うものではなく、いっそ他者にゆだねるしかない。しかしいま、ぼくの内心にゆらぐ気持ち、とはまた別の話である。
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銀30日記
2010-03-01T22:05:34+09:00
近藤和見
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銀30日記-14-現場入り
◆前日は通し稽古をした。ある部分を除いては現場で修正したりアイデアを足したりで面白くできそうだ。すこし寒さが和らいだように思う今日。役者への演出としてはある種の伝統的な演出の部分と、現代的な見せ方のシンクロがテーマだ。
◆明日から現場入り。ひとつ、節目...
◆明日から現場入り。ひとつ、節目といえる日。居住まいを現場モードにただし、つぎの節目、初日までしっかり仕上げていきたい。是非ご来場くださいませ。
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ロヲ=タァル=ヴォガ 新作公演 【SILVER 30】
Creative Center Osaka
Theater Complex 00-Masterpiece舞台芸術祭-参加作品
◎公演日時《全6回公演》
2月25日(木)19時00分
2月26日(金)19時00分
2月27日(土)15時00分/19時00分
2月28日(日)13時00分/17時00分
※開場は開演の30分前からとなります。
◎キャスト
草壁 カゲロヲ/ハ・スジョン/赤井 正宏(project ENJIN)/
足立 昌弥(黒テント)/ゆかわ たかし(昭和芸能舎)/岩橋 功(ギリゴジ)/松嵜 佑一/横山 直樹/ふくだ まさと/袋坂 ヤスオ
◎スタッフ
演奏・音楽:波多野 敦子(triola)
脚本補:天野 嬰
振付:日置 あつし(SUGAR&salts)
美術プラン:水波 流(ART COMPLEX)
舞台監督・美術プラン:蘇立 盛
舞台監督補:平井 陽
照明:高円 敦美
照明操作:真田 貴吉
音響:粕谷 茂一(Slim Chance Audio)
音響補:末松 めぐみ
映像:吉光 清隆
音効製作:椎名 晃嗣(劇団飛び道具)
レコーディングエンジニア:甲田 徹
衣裳:石野 良子
衣裳補:樹下 由紀
メイク:福田 桃子
記録映像:柴田 友美・五十嵐涼介
記録映像監督・編集:松浦莞二
記録写真:中村 文博
宣伝美術:荒木 康代
美術スタッフ:池田 精堂・金川 英里香・古賀 睦・西山 寛
制作スタッフ:井田 将史・イル・江草 祥子・奥村 麻希子・カオリモコン・菊池 有里子・猿丸 ヨウコ
中野 麻衣子・平本 知枝美・山口 禮子
映像出演協力:苧環凉
協力:井須 圭太郎・伊藤 豊・江草 祥子・大久保 朝憲・木村 真束・齋藤 知・サカイ ヒロト
鮫島 サトシ・高橋 理紗・多門 伸・寺本 秀成(ptsu)・土居 弘輝・トメ子さん・中川 絵美・中村 美晴・橋本 一弘・真島 淳太・やまおきあや・山中 淳子
サイケデリックバーganja・SNACK喫茶 猫
協賛:セイコーエプソン株式会社
制作チーフ:星川 ユリコ
著作・制作:Lowo=Tar=Voga
◎チケット料金
前売り:3,000円 / 当日:3,200円 / 学生:2,000円(要学生証)
※全席自由・日時指定です。但し前売予約の方よりご入場となります。
◎チケット予約(現在発売中!)
<クリエイティブセンター大阪>
・Web予約フォーム http://www.namura.cc/tc
◎問い合せ先
OFFICE VOGA(ヴォガ制作部)
e-mail:info@lowotarvoga.net
◎ところ
クリエイティブセンター大阪 http://www.namura.cc/
大阪市住之江区北加賀屋4-1-55
06-4702-7085
◎web
劇団公式web http://www.lowotarvoga.net/
草壁カゲロヲblog http://note.lowotarvoga.net/
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銀30日記
2010-02-21T17:50:16+09:00
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銀30日記-13-追い込み
◆今日から公演10日前か、とすこし動揺。稽古は役者の集中力も高くシーンがかたまりつつあり、音楽作業は例によって遅れつつも実際範囲の遅れであり、まず順調といえる。ドンと胸を叩いて気合を入れ、追い込みをかける。
◆興味深くご覧いただける作品になりそうです。是...
◆興味深くご覧いただける作品になりそうです。是非、是非、ご来場くださいませ。
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銀30日記
2010-02-15T16:33:23+09:00
近藤和見
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銀30日記-12-睡眠とは憧憬である
◆せっかく脚本が上がったのに、音楽が進まない。ずっとループしている感じで進まない。細かく修正したり戻したり、で、いちから作ったりして、進まない。そうこうしながら全然眠れない。これは悪循環だね。自覚。
◆稽古が始まっている。といっても基本的にカゲロヲ氏と...
◆稽古が始まっている。といっても基本的にカゲロヲ氏とのマンツーマンに近い自主稽古。役作りなど今回難しいようだ。彼の懊悩が感じられる。ぼくはあれこれ小うるさくいったりもするが、氏の頑張りを期待する。作り手のぼくにできることは限定的で、実際、舞台に立つ氏をはじめとする役者たちの存在にはかなわない。脚本や音楽をこしらえたりすることは役者に対する修飾でしかない。いっしょに悩んで楽しんで作っていけたらと思う。
◆よい作品になるように手を抜かず、できることは全部やり遂げたい。それでも結果が失敗ということもある。理解している。少しずつでも進歩していきたい。
◆『憧れ』という気持ちの種類があって、そういうものが強いひとのことを考えたり、自分の手をみたりして、自問している。今回の作品に登場するイスカリオテのユダはそういう『憧れ』の精神がある個性だったんじゃないかと思った。『憧れ』の裏側。『愛情』の裏側。古今東西、ひとはそういうことで苦しんだり喜んだりしてきたのだ。そういうことに好奇を向けるぼくの内面は古典的なのかもしれない。現代性の課題って都市人のことばかりに思える。ぼくは田舎育ちなのでひがんでいるのかとさえ考えたほどだ。ぼくの場合、日常が過剰なので、この仄暗き思想に反目しているような気もする。
◆馴染のお好み焼き屋のおばさんと盛り上がるカゲロヲ氏や、「Twitterにメッセージを送ってみたよ」と伝えても絶対読んでくれないスジョンさん、そして時代というプリウスに乗り遅れたぼく。ハカラズも古典的現代人が寄り集まりロヲ=タァル=ヴォガ。さりとて自主表現活動している限りにおいて、なんの矛盾もない。「表現の多様性…」と独り告ち、今朝も睡眠への憧れを募らせる、嗚呼、外は風の音。
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銀30日記
2010-02-01T05:55:12+09:00
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銀30日記-11-嬉しいねえ。
◆1/20の日、おおまかに脚本があがった。顔合わせの日、当日であった。その日はおよそ公演のひと月前。新記録。ヴォガのOB・OGが聞いたら飛び上がって腰を抜かして、発作の態だろう。ひと月前時点で、ざっくりといえど脚本の仕上がったことはこの13年間、いち度もなかった...
◆去年のいま頃、ぼくはミュージカルの企画会社の仕事で舞台美術をさせていただいた。プロの方々の忠実なスケジュール管理におおいに感動した。ある意味、技術などはプロもアマもひとによりけりで、プロを越えるアマなどゴロゴロいる(プロ定義は難しいが、ここで指すプロは常収入をその職業においていること、としよう)。むしろ、そういった進行力や経済観念の部分がなによりの矜持。プロとアマの境目なのだと思った。そうだ。取締役のNさん、ありがとう。今回、わかりました。勉強になったようです。しかしNさん、ばたばたで新年の挨拶もできておらず、不義理申し訳ない。なにとぞ今年もよろしくお願いします。観に来てくださいね。いいものになりそうです。
◆私信を書いてしまった。舞い上がっているのかもしれない。
◆ぼくの場合、脚本ができたといえど、そのテキストをオペラのような音楽脚本に書き換える作業と、音楽の作曲作業がある。基本的に音楽を作っているときがいちばん楽しい。本懐といったところか。
◆ところがどっこい、音楽ソフトにトラブル発生。がつん、と鈍器で打たれたようなショックを受ける。見えぬ殺意すら感じる被害妄想34歳の晩冬。「さてこのリスク、どうヘッジするか」と思案。我、案外、余裕の心持ち。それもそのはず、かたわらにはあら、脚本が上がっているではありますまいかっ!…あまりクドイと『九里四里甘い、十三里おとこ』と揶揄されそうなのでこのあたりで軽口の腰をおろす。それほど嬉しい気持ち。
◆慶事。上に書いたことは事実であるのだが、比喩、といっても差し支えない。出鱈目よさらば。あな珍しや芸術の肥やしよ。ぼくにはいま、驚喜がある。ふと、嬉しいねえ、と独り告ち。
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銀30日記
2010-01-24T05:36:43+09:00
近藤和見
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銀30日記-10-身動きとれぬ
◆脚本とにらめっこ。〆切との闘い。進んでいるような進まないような。牛歩。で、日記も書く元気なし。右腕の痺れ。宣伝もしたい。自主稽古が昨日から始まった。書き上げたら音楽と演出。うずうずしておる次第。
銀30日記
2010-01-19T21:33:45+09:00
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銀30日記-09-【SILVER 30】予告映像
◆WI'RE・サカイヒロト氏が作ってくれました。ありがとう。
WI'RE・サカイヒロト氏が作ってくれました。ありがとう。
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銀30日記
2010-01-18T09:10:14+09:00
近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=1012858
銀30日記-08-ビリビリリ。
◆窓がすごく揺れて音を立てる。鋭い眼をしたひとが壁をよじ登ってきて窓枠にしがみついて不躾に開けようとしているんじゃないかと怖くなる。ずっと部屋にいるとこういうことになっちまうのか。んなこたないか。とにかく喫茶店にでもいこうと外出した。家をでて振り仰ぎ、...
◆先日、写真家であり【サロン・夕顔楼】のマスターでもある間宮くんがtwitterで宣伝してくれた。ありがとう、心の友よ。
◆寒さゆえか神経痛の症状である右腕の痺れが断続的にでる。そういえばデューク東郷もギランバレー症候群とかで右腕、痺れていたな。すこし彼にはシンパシー、きょうこの頃。
◆脚本、18日までに上げる。時間ヨ止マレ、キミハ美シイ!…けっ。とひがんでみたり。
◆是非、おこしくださいませ。続きを読む >>
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銀30日記
2010-01-14T00:10:55+09:00
近藤和見
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銀30日記-07-底の底にあるもの
◆眼の下にすごいクマができた。黒ずみ、といってもよい。これはまあ、一過性のものであると思われ、他愛のない通り雨のようなものである。洗濯物の心配程度の。
◆今回はキャストが全員、男である。『駆込み訴え』という作品を舞台にあげようと企んで、やはりこれは男で...
◆今回はキャストが全員、男である。『駆込み訴え』という作品を舞台にあげようと企んで、やはりこれは男でやるべきだろうと考えた。
◆あらかじめ断っておきたい。原作モチーフ、というくらいで、かなりぼくの妄想やら空想によって物語を膨らませている。しかし、改悪、ということにならぬよう沈思している。たんに『駆込み訴え』を一人芝居でやるよりもさらにさらに面白く感慨深いものにしなければ立つ瀬がない。それはいわゆる大作家である太宰さんに対する礼儀ともいえる。
◆ぼくは自分の存在を悲観しているのであるが、自我の底にはいずりまわりつつ、一周まわって、という意味で楽観にも似た心境でもあり、なかなか他人からみれば様々な受け取り方をされて、まあ、お任せしている次第。自我の底の部分にあるものは小汚くみすぼらしい、妬みそねみ、後悔や失望、あるいは執着であったりするからして本当は、なるたけ見たくも考えたくもないのだが、そこは創作活動の負のエネルギーとして今回は活用している。クマもできるわけだ。復讐するは我にあり。
◆明るさで生活を営みながら暗い作品が表出される、という『中島みゆき方式』とも『北野武の振り子理論』とも呼ぶべきロヲ=タァル=ヴォガの創作である。しかし、基本は面白いことが大切だと思う。うまくいくときもあるしそうでないときもあるが、やっぱり、映像や美術の見せ方や音楽の広がり、役者の演技、いろいろと趣向を凝らし、楽しめる興味深い作品にしたいとぼくは思っている。それはきっと創作活動の正のエネルギーだ。
◆太宰さんの作品を映画化、舞台化するのにあたってぼくが留意していることは、彼の作品、あるいはひととなりに愛情をもって創作すること、である。悪し様に彼をザッピングして切り貼りすることはきっと簡単だ。しかしいま原作モチーフとして取り上げるに、ぼくなりの必然性がなければならない。いま見聞できる彼のことがらのその底の部分、さらにその底の点を発見しなければならない。なにを思ったのか、なにが彼にその物語を書かせたのか。彼がみたであろう夢を、つじつまのあった夢として、現実の舞台に乗せたい。愛情をもって創作すること、それは恐らく同時に憎しみをもつことでもある。その両面が、正と負の両面が、よい作品を作らせてくれる。そう思いながら、『SILVER 30』に向かっている。
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銀30日記
2010-01-12T03:03:23+09:00
近藤和見
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銀30日記-06-フライヤー完成版(トンボなし)
◆フライヤー、トンボを取ったバージョン。それくらいの作業、自分でできたらいいが、画像ソフト使えない。デザイナーのやっちゃんにお願いした。無力。でも自分でPDFファイルをJPEGにすることができた。進歩。1月10日に自分たちで印刷所に取りに行く予定。
◆フライヤー...
◆フライヤー欲しい方でいつも送られてこない方がいれば、是非、下記のメールアドレスにお名前とご住所をお送りください。
オフィースヴォガ←info@lowotarvoga.net
◆今回、作品内容がとても充実してる。主観のなかの客観であるが、そう思う。期待して欲しい。やはり『デカダンスの極北、草壁カゲロヲ』の復活に際して、この2年間、ぼくの灰色の脳細胞に溜め込んできたイメージが爆発しているのかもしれない。あなどれないな、2年の年月。ロヲ=タァル=ヴォガを結成し始めたときのような新鮮な心境になっている。組織的にも抜本的に変わりつつあり、少なくとも思考停止にも似た赤字体質だけは、さらば!作品内容の質を結果的に下げてしまう台本の遅れよ、さらば!ひとを信じたり疑ったり試したりなど、さらば!ビールや洋酒のおつまみは、さらみ!まことちゃんのさよならギャグは、サバラ(ばらさ改め)!ぼく世代が教わった百済は、くだら!細長い体に長い触手を持つ目立たない動物は、ひどら!もう一切合財、さらば!ついでに神よ、さらば!いやいや、そうじゃない。待ってました福の神、ようこそおいでませ!…わけがわからぬ。
◆少し冷静になった方がよい。『善戦者不怒(よくたたかうものはけしていからず)』というではないか。このような寝返り。さらば肩こり。2010年は一皮むけた近藤和見なのである。
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銀30日記
2010-01-07T03:30:33+09:00
近藤和見
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銀30日記-05-フライヤー出稿(トンボついたまま)
※トンボ付きフライヤー画像がありました。
◆フライヤー出稿した。やっちゃん、ありがとう。トンボついたままの出稿原稿のままですが、取り急ぎ、アップロード。なんか熱っぽい、風邪っぽい。ああ、脚本が…。
※トンボ付きフライヤー画像がありました。
◆twitter、...
◆フライヤー出稿した。やっちゃん、ありがとう。トンボついたままの出稿原稿のままですが、取り急ぎ、アップロード。なんか熱っぽい、風邪っぽい。ああ、脚本が…。
※トンボ付きフライヤー画像がありました。
◆twitter、草壁カゲロヲもスジョンも始めた。半ば強制。iphoneのアプリでやると楽しい。
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銀30日記
2010-01-05T19:46:07+09:00
近藤和見
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銀30日記-04-ついっにー、ついったー。
○なんというかモンモンとしている。【SILVER 30】の脚本を書いていて、ほとんど家から出ず、お酒も元旦のみ。夕刻『小人閑居して不善をなす』なんていう言葉をにわかに思い出し、慌てて鏡を見たらすっかり世捨てびとの風情。ヒゲを剃り、整髪料など蓬髪になでつけ、勇気を...
○で、脚本でモンモンとしつつ、突如「あ、そういやtwitterってのやりたかったんだった」んだったことを思い出し、取り急ぎ、登録。
○『近藤和見/kazumano』のどちらかで検索できると思うので、よかったらフォローきてください。独り言、得意です。
○どんなもんか全然わからないが、もしかしたら劇団の活動にとても便利かもしれない。楽しみ。結構、新しいもん好きな自分をとりあえず発見した今日この頃といえる。続きを読む >>
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銀30日記
2010-01-04T03:14:16+09:00
近藤和見
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銀30日記-03-ヴォガイズム
○新年明けましておめでとうござい。
○最近また鼻炎がひどくなってきた。暗鼻炎徒。つらい。昨夜、パブロン鼻炎カプセルを飲んでからビールを呑んでいたところベロベロに酔っ払い、眼底も痛く、熱を測れば37.6。微熱以上恋人未満。鼻炎薬とアルコールの組み合わせがダメ...
○最近また鼻炎がひどくなってきた。暗鼻炎徒。つらい。昨夜、パブロン鼻炎カプセルを飲んでからビールを呑んでいたところベロベロに酔っ払い、眼底も痛く、熱を測れば37.6。微熱以上恋人未満。鼻炎薬とアルコールの組み合わせがダメなことをすっかり忘れてた。風邪に似た症状がでるのだ。で、今日は、お風呂にゆったりつかり、まあ、想像していたより簡単に快復。不調は右腕の神経痛の痺れのみ。これならそれほど悪くない状態といえる。身のほどを知る人間になりつつある。これを進化というなら夢がないのだが。
○さて『アウトサイダーの予感から確信へ』こと草壁カゲロヲである。ぼくが1997年に維新派という劇団に加入し出会って以来、長らくいっしょに舞台をやっている。年齢で四つ上の御歳38、芸歴で7年上、大先輩である。身長は180cm、体重は56kgの異常なる痩身。けったいなくらい細いので舞台に立つとずるいほど目がいってしまう。特権的肉体というやつか。ぼくが維新派に参加した年の作品は中上健次に取材した【南風】という作品だった。その作品のなかでカゲロヲは、イクオ、という役でほぼ主役。いわゆるハマリ役でそれはそれはかっこよかった。新人だったぼくや鮫島は色めき立ち、真似して遊んだものだった。そもそもロヲ=タァル=ヴォガの前身であるカゲロヲ派は、40人ほどの役者がいる維新派の集団の最古参役者であるのにもかかわらず、寡黙にしてひとを仕切らぬカゲロヲに面白さを感じた、ぼくや鮫島で勝手に始めたものだ。実はカゲロヲ派結成時点において、カゲロヲ本人は結成のことを知らなかった。つまりは勝手連。無論その後、三人で話し合ってロヲ=タァル=ヴォガを始めた。このあたりの経緯はいまとなってはどうでもいいところ。だが連綿と長細る時間の流れのなか、ぼくの個人的なテーゼとしては重要なものだ。原初的体験に基づくテーゼ。あの日あの時「カゲロヲさん、かっこいい!」と感動したカゲロヲの舞台を自作してでも観たい、誰かに観せたいと思った、とまあ、これだけのことだ。『カゲロヲ派たるぼくら』→『ロヲ=タァル=ヴォガ』となったいわれについては以上のようなことである。あー、覚えやすい名前にしたい。
○今回【SILVER 30】で彼に対しての要求は高い。ガムシャラにキリキリ舞いでガチンコなファイトをタフにノンセンチメントでやりきってくれ。と、ま、漠然と感覚で受け取ってもらいたい。なお、カゲロヲは最近和装である。伝統芸能は形があって初めて心をいれられるということであるからして、彼の心のありかたに期待いたすところである。カゲロヲがよければよい舞台になるようにぼくのつくる舞台は構成されている。素晴らしい客演さんやスタッフさんもカゲロヲにつられるようにモチベーションを揚げる。そりゃぼくもスジョンも頑張るが、やっぱりあんたが頑張ってナンボです。みんなもそれを期待しているのだ。カゲロヲよ、今年もよろしく。
○みなみなさま、ずずいと、今年もよろしくお願いします。続きを読む >>
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銀30日記
2010-01-02T20:29:41+09:00
近藤和見
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銀30日記-02-一葉の写真
○近況報告。
○神経痛になった。若年寄。首から肩甲骨まではひどい肩こりのような痛みで人生と同様、首が回らぬ。肩からひじまではずっと痺れている。マイケル・ジャクソンのライブ最前列の興奮を思わせるほどである。ほうぼうへの不義理がタタリを招いているとの声。因...
○神経痛になった。若年寄。首から肩甲骨まではひどい肩こりのような痛みで人生と同様、首が回らぬ。肩からひじまではずっと痺れている。マイケル・ジャクソンのライブ最前列の興奮を思わせるほどである。ほうぼうへの不義理がタタリを招いているとの声。因果。病院に2回いったが注射が痛すぎるので躊躇している。いまは神経痛を我慢。
○今日はフライヤーの撮影。いい写真が撮れた。カゲロヲの遺影にしてもいいほどの写真だが、不吉と思い、口つぐむ。撮影の終わりにしょぼけ雨が降ってきた。空は遠くにありてなお雨降らす空。甲田くん、撮影ありがとう。続きを読む >>
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銀30日記
2009-12-30T18:50:41+09:00
近藤和見
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銀30日記-01-そうに決まってる。
○わたしが近藤和見です。と胸を張れぬ。長らくブログを休んでしまい、誰にも謝る必要はないと思いつつ、申し訳ありません、と頭を垂れ。不尽。書けなかったのだ。人生を嫌悪したのかもしれぬ。自分にあきれたのかもしれぬ。最近、希望が沸いた。それも沸点までの。これは...
○と、暗い話はこれくらい。ふたつ、明るいニュースがある。このブログを御覧のみなさまにおかれては急な話、ほんとうに長らく、やりたくてもできなかった公演が疾風怒涛の決定‼‼やるときはやる。やらぬときはやらぬ。
○そしてそして、ロヲ=タァル=ヴォガの『純にして鈍なドン』の異名を持つ、座長、草壁カゲロヲが復活‼‼ようやく新年を迎えられる気持ち。はっきりいうが、もろ手を広げ「よう戻った、おかえり!」は半分。残り半分は「恨んでるからね、良い演技できっちり返してもらいますからね」である。事情は深く申さぬのが『惻隠の情』というやつであろう。
○公演のタイトルは【SILVER30】。すでにチケットが発売されたときいて(どんなとんまであろうか…)あわててブログ。準備、台本に追われている毎日だからして、と聞いてあきれる言い訳、不実。
○改めて公演のタイトルは【SILVER30】。銀貨30枚、という意味である。この公演は、イエスを売ったユダの密告の揺れ惑う心境を、口述筆記で一気に語りあげた太宰治の佳作【駆込み訴え】を原作モチーフとした。男のみ10名の迫力ある実力派キャストをそろえた。四方を奈落で囲まれた矢倉舞台を組む。弦楽奏者である波多野敦子さんの生演奏も見所。映像作家、吉光清隆さんの映像は舞台のよきエッセンスとなろう。長年ヴォガに出演し劇団の屋台骨を支えていた『良い女兼良い男』こと星川ユリコが制作チーフとして復帰。心強い。『怒りの葡萄ジュース』こと若頭、ハ・スジョンは他劇団で主役級の出演を果たし急成長。そして相対的価値の低下といおうか、わたくし近藤をイジメ始めた(イジメ反対!)。新キャッチコピー『アウトサイダーの予感から確信へ』を背に掲げた座長、草壁カゲロヲも意気軒昂である。売りどころ、過積載の舞台。見つかれば逮捕である。わたくし近藤和見、ブログを書かず、舞台もせずに1年以上の昼行灯。そこは商人、素早く寝返りを打ったのだ。良い公演となる。そうに決まっている。その自信、おお、可哀想。いや、幸福である。D先生はいう。「アカルサハホロビノスガタデアラウカ」、流汗。
○以下、公演情報。クリエイティブセンター大阪作成の演劇祭フライヤーは完成していて、手前どものフライヤーは年明けになる。
Creative Center Osaka
Theater Complex 00-Masterpiece 舞台芸術祭参加作品
劇団Lowo=Tar=Voga公演
【SILVER 30】
原作モチーフ:『駆込み訴え』太宰 治
脚本・演出・音楽:近藤 和見
◎キャスト
草壁 カゲロヲ
ハ・スジョン
赤井 正宏(project ENJIN )
足立 昌弥(黒テント )
ゆかわ たかし(昭和芸能舎 )
岩橋 功(ギリゴジ )
松嵜 佑一
横山 直樹
ふくだ まさと
袋坂 ヤスオ
◎スタッフ
演奏・音楽:波多野 敦子(triola )
脚本補:天野 嬰
振付:日置 あつし(SUGAR&salts )
美術プラン:水波 流(ART COMPLEX)
舞台監督・美術プラン:蘇立 盛
舞台監督補:平井 陽
照明:高円 敦美
照明操作:真田 貴吉
音響:粕谷 茂一(Slim Chance Audio)
音響補:末松 めぐみ
映像:吉光 清隆
音効製作:椎名 晃司(劇団飛び道具 )
レコーディングエンジニア:甲田 徹
衣裳:石野 良子
衣裳補:樹下 由紀
メイク:福田 桃子
記録映像:柴田 友美
記録写真:中村 文博
スタッフ:池田 精堂・イル・金川 英里香・カオリモコン・古賀 睦・猿丸 洋子・中野 麻衣子・西山 寛・平本 知枝美
協力:伊藤 豊・大久保 朝憲・鮫島 サトシ・中川 絵美・橋本 一弘
プロジェクター使用提供:セイコーエプソン株式会社
制作:星川 ユリコ・Lowo=Tar=Voga
著作:Lowo=Tar=Voga
◎料金
前売3,000円/当日3,200円
学生2,000円(要学生証)
◎日時
2010年2月25日〜2月28日<全6回>
2月25日(木)19時開演
2月26日(金)19時開演
2月27日(土)15時・19時開演
2月28日(日)13時・17時開演
<開場は開演の30分前>
◎ところ
クリエイティブセンター大阪 http://www.namura.cc/
大阪市住之江区北加賀屋4-1-55
06-4702-7085
◎チケット予約(現在発売中!)
<クリエイティブセンター大阪>
・Web予約フォーム http://www.namura.cc/tc
◎劇団問い合わせ
OFFICE VOGA
mail:info@lowotarvoga.net
◎web
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銀30日記
2009-12-30T00:05:03+09:00
近藤和見
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おしらせ-スジョン出演の公演はじまる
◆うちの中心役者であるスジョンくんが最近売れっ子です。衆議院選挙もありますが、是非観にいってやってください。
劇団 Ugly duckling
第30回本公演「くちなしジョッキィ」
作:樋口ミユ 演出:池田祐佳理
【出演】
出口弥生・吉川貴子・ののあざみ・村上...
劇団 Ugly duckling
第30回本公演「くちなしジョッキィ」
作:樋口ミユ 演出:池田祐佳理
【出演】
出口弥生・吉川貴子・ののあざみ・村上桜子・キタモトマサヤ(遊劇体)・山田一幸(朱亜 shu-A)・わかいのぶこ(未来探偵社)・橋本浩明(燐光群)・ハ・スジョン(ロヲ=タァル=ヴォガ)・宮川国剛(トイガーデン)・樋口ミユ
【公演日時】
8月28日(金)19:30 ・29日(土)15:00/19:30 ・30日(日)13:00/17:00<全5回> <受付は開演の1時間前・整理券発行/開場は30分前>
【会場】
ウイングフィールド
大阪市中央区東心斎橋2−1−27 周防町ウイングス6階 TEL:06-6211-8427
【料金】
一般前売・3000円/当日3200円/ペアチケット5500円/大学・専門学校生1500円(前売・当日共)・ 高校生以下500円
□日時指定・全席自由
□6才未満のお子様のご入場はお断りしております。
【アグリーダックリング】
1994年夏、結成。
座付き作家・樋口ミユのオリジナル作品を上演。演出家・池田祐佳理とのコンビにより生み出される物語は、現代社会をあらゆる角度から斬新な価値観で捉え、奇想天外かつダイナミック、ときにはファンタジックに描かれ、観るものを独特の劇空間、アグリーワールドへといざなう。
劇作家・樋口ミユ(受賞時は樋口美友喜)は、2000年、2001年と2年連続でOMS戯曲賞大賞受賞。
演出家・池田祐佳理は、2001年日本演出者協会主催「若手演出家コンクール2001」優秀賞受賞。
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おしらせ
2009-08-28T13:09:19+09:00
近藤和見
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おしらせ-黒テント京都公演!
◆一部、郵送でご連絡申し上げたのですが、わたくし近藤和見が京都公演制作協力で参加している東京の老舗中の老舗『劇団黒テント』の公演情報です。僕は初日テント公演を東京で観させていただきました。その初日、日本酒ぶらさげて向かい、観劇後、「よかったらテントに泊...
☆黒テント第67回公演【新装大回転玉手箱】作・坂口瑞穂☆
『玉手箱』から『新装大回転玉手箱』に大変化
伝説のストリッパーの物語が、日本を駆け巡る!
<日時>7月24日19:00開演(開場は開演の30分前)
<場所>京都三条アートコンプレックス1928
<チケット料金>前売3500円・学生2500円・当日4000円
<Web> http://www.ne.jp/asahi/kurotent/tokyo/
◆夏休みにはいったようですね。そんな折、僕は精神的にも肉体的にも不安でいっぱいであります。とほほ。精神的には生活環境の変化を目指し中で、それがちゃんと解決できるまでは落ち着かず、肉体的には腰か背中か、よくわからない痛みに襲われております。黒テントさんのお手伝いもがんばらないとダメだし、絵画の展示のお手伝いもあるし、写真展の展示の話もある。早く治って欲しいと思います。
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おしらせ
2009-07-19T10:49:03+09:00
近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=965530
誰かのための日記-026-東京
◆去る月の初めに東京へいってきた。丸10日間の旅である。旅の目的は数少ない。むしろ人生の課題が山積している状況のなかの上京。変な話なのだが、こちらでまとまらない考えをゆっくりとしたスケジュールの旅先で確実に結論づけようという目論見であった。
◆なにせ東京...
◆なにせ東京はひとが多かった。中野の商店街ですらすでに心斎橋筋商店街より栄えている。よくテレビでやる寂れた商店街のドキュメンタリーでは「特色をつくらないと」「イベントをしないと」という議論になったりするのだが、結局、その街のひとが減ってしまうといかんともしがたいのだろう。個人的にこれを、ある種のメタとして考えている。しかしながら特別街に特徴があるとも思えなかったのも事実で、街がひとをつくっているのではなく、やはり、ひとが街をつくっているのだと思った次第である。それにともない、地方都市との単純な比較として、東京に経済も政治も文化も集まっていることは、素朴な違和感として残る。そのままいくのかと。
◆【新青年】公演以降、代表の草壁カゲロヲ氏の活動休止を受け、しみじみと思い続けている。もう2年が過ぎようとしている。僕は演出家である。思っているだけではなにも進まない。ひとを集めたり、舞台のイメージを語らねば進まないのである。『表現』という意味では進めなくともよい。義務でもなんでもないのだから。しかし、一方の『生活』という面でも長年舞台に自己没我していたため、停滞している。なかなか人生とは難しいものだ。一生懸命やっても仕方ないことが多いのである。かなめはバランスなのだろう。昔からの知人・友人に会うと、驚くほど時間が過ぎてしまったことに気付かされる。たった10数年の年月でそのひとがまるで別人のように感じるのだ。ときおり自分が『天然色の化石』になってしまったように思い、呆然と立ちすくんでしまう。
◆政治の世界では世襲問題が議題に上がっているようだ。僕は以前より、とても大事な問題だと思って、ピラミッドの最底辺の僕の意見はまるで響かないのだが、近しいひとには様々、申し上げていた。僕は単純に『親族の地盤を継いではいけない(選挙区を代えるべき)』とだけ考える。これは職業選択の自由の問題をクリアした上で、本質的な公正であるべき選挙を実施するためである。政治家には政治家の実力が必要で、それが2世であろうが3世であろうがその実力があるなら納税者にとって有益である。それが実力にかかわらず、地盤をただ漫然と引き継ぐことによって、あるいはその名前だけで、他の立候補者よりも集票が有利に働くのが問題なのだ。これは投票者の問題ともいえる。ちなみに2世3世議員は血脈を継いで優秀な政治家になりやすい、という意見のひともいたのだが、僕はそれは非常に疑っている。たとえば実力を重視するスポーツ界を例にとる。現在、日本の衆議院議員の5割強が世襲議員だといわれているが、プロ野球界のなかで2世の選手がどれだけいるか?を考えると首をひねらざるをえない。もちろん、プロ野球界のなかにもごく少数の2世選手はいるが、比率が違いすぎるとは思いますまいか。父親とおなじ職業を希望しているかどうか、など統計の取りようもないので、これは私見に過ぎずただの印象である。基本的に2世議員だろうがなんら問題はない。むしろ大事なのは、プロ野球選手あるいは政治家の息子(政治の場合は娘でもよいのだが)として生まれ、おなじ職業に就こうとするときのプロセス。競争の厳しさへの公平性である。その選挙区で、よりよい政策・理念・実行力がある人物が当選して欲しいのだ。むしろ社会全体が世襲社会であっても、少なくとも政治家だけは選良であって欲しいのだ。
◆と、ながなが書いてみた。世襲議員のことについて考えたのは3年ほど前かであろうか。僕はそのとき孔子の本を読んでいた。
「先生がもっとも嫌いな人物とはどのようなものでしょう?」と弟子。
「先祖代々の跡目を継いで自分ではなんの努力もしていないのに安全な場所から、夢をもって努力してもなかなか芽のでない若者を嘲り笑うような人物が、わたしは心底嫌いだ」と子は答えた。(僕の意訳である)
3年前、この文章を読んでなぜか涙がにじんだ。そしてテレビのニュースに映る傲慢な政治家の顔を見たのだ。
◆そして、なぜ僕は東京の旅日記なのに世襲議員問題をながながとりあげるのか?それは10日間の旅で『世襲議員が減らなければ東京の一極集中は続く』というマイ理屈を発見したからである。だって地盤がどうのこうのといいながら実は彼らは生まれてこのかたずっと東京暮らし。東京のおぼっちゃまなのだ。東京大好きな世襲議員が経済も政治も東京から引き離すわけがない。『地方分権』なんて地方出身の議員しか真面目に取り組んでいないのが実情。そもそも世襲議員は若い頃から知り合いだから結託してる。地方から血脈なく頑張って当選したひとで、のし上がってくるひとたちはやがてどこかで足をすくわれる。世襲議員は結託して世襲議員コミュニティでないひとの頭を叩く。仲間外れごっこは世の必定である。槐より始めよ、という言葉もある。現代日本の社会構造が封建社会でないということを示すべきは、まず政治家ではないだろうか。
◆嗚呼、しかし、人生の問題が山積の、このちっぽけな僕の、東京でまとめた考えの結論が、まさかの『世襲議員問題について』だとはっ!天の啓示の思し召しと受け入れ、僕はある種のメタとして、今後、無理やり参考にしていくしかない、そう思った次第である。
◆東京では黒テントの初日で忙しいのに付き合ってくれたA君、お寿司をごちそうしてくれた永遠の美少女Mさん、に感謝。グラインダーマンのT氏は上野を案内してくださり家にも泊めていただいた。Nさん、G君、G夫妻、酒うまかったね。そして友人H君にとりわけお世話になった。H君には僕の予定の破れを全部フォローしていただき大変迷惑をかけた。新たな一歩を踏み出そうとする『天然色の化石』は深く感謝する。そのことを末尾において、旅の報告としたい。
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誰かのための日記
2009-06-22T08:02:28+09:00
近藤和見
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誰かのための日記-025-【Kの法則】その3
◆おひさしぶりです。わたしが近藤和見です。
◆昨日、24日に大阪は森之宮青少年会館パブリックスペースでおこなわれた一人芝居コンテスト『サクゴエ・ラボラトリー』で、ヴォガの役者、ハ・スジョンが出場し優勝することができた。わたくし近藤は、作・演出・音楽で参加...
◆昨日、24日に大阪は森之宮青少年会館パブリックスペースでおこなわれた一人芝居コンテスト『サクゴエ・ラボラトリー』で、ヴォガの役者、ハ・スジョンが出場し優勝することができた。わたくし近藤は、作・演出・音楽で参加したのだが、この優勝はスジョンくんの表現のチカラである。先日も関西でキャリアを積み上げてきた劇団『遊劇体』のキタモトマサヤさんが演出されていた芝居に出演して、いい勉強になったようだ。それらを着実に実力に変えてきたのがわかって、しみじみ、嬉しく思っている。
◆わたしのほうはここ最近、ミュージカルのアートディレクターをやらせてもらったり、劇団『黒テント』の役者さんと話して刺激をもらったり、多感な十代から毎日のように遊んでいたIさんとヒサカタぶりに話して新鮮な気持ちになったりで、おおむね元気である。
◆そのおおむねの元気さをもって来月頭には東京へ(貧乏ながらも)いってみたいと思っている。来年には東京で公演をうちたいのだ。関西でなにかを達成したわけではないのだが、挑戦してみたいのだ。冒険に似た小旅行。顔見世行脚をしたい。東京の知人・友人・仲間のみなさん、滞在中よろしくお願いします。
◆というわけで、ヴォガはいま、急激な変化を求めている。これから新しいことにチャレンジする前に、ヴォガの集団としての変化を楽しみたいと思っている。ともない、新人の役者を募集し始めたので、興味あるひとは連絡くだされ。
◆そうそう、忘れた頃にやってくる熱病のような存在である[コードネームK]と名乗る謎のアマチュア人類学者から、みっつ目の法則が送られてきた。クリーム色の洋便箋にとても太い文字で書かれたその法則、その言葉。ともすれば怪しげな【Kの法則】である。その力強い文字は「我、自信あり」という主張なのであろうか?
【ウール100%のセーターがチクチクするひとは赤ワインで酔いやすい】
◆文字が太すぎて%という記号の丸がつぶれてしまうほど、自信がある模様。わたしはウールに弱く首などチクチクする性質で、そんなわたしは確かに、赤ワインが他の酒より比較的酔いやすい。さてみなさん、今回の法則はいかが思われたのだろうか?[コードネームK]と名乗る謎のアマチュア人類学者。その正体を知る者はいない…。
◆なお、コメントに不規則なものがときおりありまして、承認制にさせていただきました。書き込み自体は嬉しいのですが、舞台人・表現者としてブログを書かせてもらっているので、個人的な連絡は、サイドバーにあるプロフィールに載せてあるメールに送ってください。承認制といってもほとんどスルーで通りますので、またジャンジャン書き込みもしてくださいな。悪しからずや♪
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誰かのための日記
2009-05-25T22:19:14+09:00
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誰かのための日記-024-【Kの法則】その2
◆痩せたいと願う今日この頃、近藤和見です。[コードネームK]と名乗る謎のアマチュア人類学者からふたつ目の法則が送られて来ました。なるほどっ!わたしはヒザを強く打ったのであります。
【携帯ストラップを3つ以上ブラさげているひとはディズニーが好きだ】
◆「...
【携帯ストラップを3つ以上ブラさげているひとはディズニーが好きだ】
◆「追伸☆ストラップがディズニーでなくとも(たとえひこにゃんであろうと)」と送られてきた手紙に書いてありました。ため息がでるほど、どうでもいい法則であります。
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誰かのための日記
2009-03-06T10:56:37+09:00
近藤和見
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誰かのための日記-023-【Kの法則】その1
◆こんにちは。このところ無駄なハイテンションを維持している近藤和見です。どこかに行きたくてそわそわと、じっと座っていられません。大人の多動症なのではないかと人生を恥じる毎日であります。座力を問われるアラブならすでに村八分かと思われます。
◆ところでみな...
◆ところでみなさん、【Kの法則】というものをご存知だろうか?それは、[コードネームK]と名乗る謎のアマチュア人類学者があまねく事象をその独自の法則化で読み解くといわれる動物行動学的法則である。わたしが感動した代表的な【Kの法則】を今後紹介してゆきたいと思う次第である。それはこのようなものである。
【コーラ500mlを一気飲みできる者は高山病にかかりにくい】
◆どうでしょう?この飛躍ぶり!江戸の敵を長崎が討つほどのっ!しかし、「なんだこれは」とあなどるなかれ。もし富士山登山にでもいかれるとき、くっきりとわかれる高山病罹患者と非罹患者。非罹患者の全員がコーラ一気飲みできる、ということではなく、コーラ一気飲みできるひとの多くが高山病にかからない、ということなのである。それは[コードネームK]の丁寧なサンプリングによって判明している。考えてもごらんなさい。いざ高山病にかかってから対処してもこれはもう手遅れ。呼吸困難、寒気、震え、頭痛の責め苦。これはコーラ一気飲み能力であらかじめ判断しておくのがよろしい。頭痛薬をあらかじめ服用したり、多めに携帯酸素を持っていったりできる。
◆わたしは富士山から無事帰り、高山病にかからなかったというひとを探し出しては不敵な笑みを浮かべながらコーラを手渡し「一気飲み、できますか?」と聞く。彼らはなにくそ魂というのか、眉を怒らせそれを飲み干す。一気に。
◆【Kの法則】『コーラ500mlを一気飲みできる者は高山病にかかりにくい』の科学的論拠を説明するのは骨が折れる。なぜならば[コードネームK]はざっくり法則は語るが、それ以上、多くを語らないのである。クールである。わたくし個人の考察によると、低酸素状態の血液は赤血球の増加を示すこと、また、大気中の酸素含有量が少ない場合、肺胞から逆に酸素を奪われること(仮に大気酸素21パーセント含有である場所から16パーセントの場所に移った場合、5パーセントの酸素を奪われるという反応が起こる。このため酸素の含有量が少ない場所ではひと息で卒倒することもある)、のふたつがファクターであるように思う。男性において薬指が人差し指に対し長ければ男性ホルモンであるテストステロンが比較的多いことを示す、というような意味である(週刊文春:竹内久美子『わたしが答えます』より)。これらがコカコーラ一気飲み能力と密接に関わると思うと、わたしの小さなドキが激しくムネムネするのである。むろん、疑うことなく【Kの法則】が正しいことを前提にしている。
◆謎のアマチュア人類学者[コードネームK]。その正体を知る者はいない…。
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誰かのための日記
2009-02-25T18:22:09+09:00
近藤和見
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誰かのための日記-022-今年の抱負
◆2009年となり代わり、初日記でござい。ぱちぱち、ぱちん。
◆これを、深読み、というのでございましょうか、ユビキタスともユビキポン酢ともいわれるインターネット網。世界中のありとあらゆる新年のごあいさつが、押し合いへし合い悲鳴をあげ、どういうネットの配線の...
◆これを、深読み、というのでございましょうか、ユビキタスともユビキポン酢ともいわれるインターネット網。世界中のありとあらゆる新年のごあいさつが、押し合いへし合い悲鳴をあげ、どういうネットの配線の伝播の具合なのか、わたしのこの仄暗い灰色の脳細胞にその絵が、薄目ほども浮かばない、けれど恐らく深刻な、世界は情報の混雑を来たしていると手前勝手に思い込み、たとえば電車内では声を発せずパントマイムで意思疎通のマナー、そんな公共精神だけを自らの矜持としている手前といたしましては、大道を行く世間様に大いに小さな気を使いまして、ようやくここで初日記とあいなった次第。もちろんその基準たるデッドラインは『成人の日』でございました。
◆申し遅れました、わたしが近藤和見です。もはや「おめでとう」というより「あけましてありがとう」という心境であります。尊敬するアーティストは上岡龍太郎。趣味は彦根城の石垣を数えることであります。新年ということで、思い切って自分の写真を載せてみました。恥を忍んで生きております。飼い犬に頼み、くだんの最新型携帯電話機の写真機能を使いわたしを撮らせたのでありますが、おりからの冬型の気圧配置の影響で、いわんや、もちまえの乾燥肌は真っ赤な荒野であります。熟考の末、セピア、というエレジーな色見にいたしました。飼い犬は「わぉん」とささやかに吠えたのであります。昭和の小市民といたしまして、写真に撮られることがあまりなく、緊張でやや厳しい眼つきになったことをあらかじめお詫びします。アイアム、メランコリー親和型、ざっ辛いと…。
◆そんなわたしでありますが、みなさまと同様に、毎年『抱負』なるべきものをこしらえております。せっせと。過去、20代での最多トップ抱負は『スレンダーなボディをつくる』でありました。それは、25歳より『性感帯の拡大』をひとつはさみ、のべ4回採用されたキラー抱負でありました。そして30代になりましてわたしも社会的な視野を持てるようになり、落ちない脂肪もあるという事実にも狼狽し、抱負は多様化してゆきました。数え30歳は『大きな声で返事をする』という、ともすれば忘れがちなダイレクトコミュニケーションに関する抱負。思えば質問の声より大きな声で返事をしてはいけないことを学んだ1年間でありました。数え31歳は『銀行を信用しない』でした。急転するグローバル経済のなかで、このみみっちぃ生活をいかに防衛するかをテーマにした、そんな抱負でした。とても不便でありました。数え32歳は『整髪料を上手に使う』という社会人の第一歩ともいえる身だしなみについての抱負。天然パーマの生かし方、と言い換えることもできようかと思います。そしてついぞ去年の数え33歳。キッパリ『くよくよしない』という抱負にしました。「くよくよしないぞ〜、くよくよしないぞ〜」と高らかにシュプレヒコールを挙げました。しかし或る日突然、抱負界の印象派、といったボンヤリした抱負であることに気付き、愕然。よろよろと激動の写実的2008年を乗り越えたのでありました。めでたしめでたし。
◆で、数え34歳という数字的になんの節もない本年の抱負は、ズバリ『タバコをやめる』であります。昨夜からジョギングも始めました。飼い犬は「わぉん」とひそやかに吠えております。「あれ?年初にタバコ吸ってなかったっけ?」という方、記憶違いだと思います。いっそわたしを忘れてください。でもさ、もう全然吸ってないんだからっ!
◆なぜか不思議なくらい吸わなくても平気なのです。オバマさんが大統領選出馬するにあたって奥様と禁煙の約束したそうです。あちらは世界の大きなお話だけれども、こんなトウヘンボクにも決意することがございます。本年は禁煙を契機として成し遂げたいことをしっかり行動したいと思っております。だからやめられたのだと思います。古今亭志ん朝さんは立派な噺家になるために大好物のウナギを断って、それは親族が「志ん朝はウナギが嫌いなのだ」と勘違いするほど徹底して断って、研鑽を積んだのだと聞きました。比べるのも失礼ですが、わたしもかくありたいと願うのであります。
◆過去のアーカイブが消えてしまって自分で正確にわからないのですが、おそらくこのブログは今年で8年目だと思います。ブログなんて呼び方などまだなかった時期に始めました。勝手連として始まっていた非公式ページの管理人である柴田女史(心底、感謝!)から「日記書いてもらえません?」と依頼されたのです。そして数年前より柴田女史の許可を得て、このブログのコンテンツを非公式サイトから公式サイトに移行し現在のかたちになりました。日記というには飛び石ですが、これからも非徒然日記として書いていこうと思います。できるならば我が雑文におつきあいいただいてる方々ともっと交流していきたいと思っております。本年は皆さんから、もっともっとコメントいただけたらと幸いです。なにか思うことがひとつでもございましたら是非コメントくださいませ。嗚呼、悪しからずや。
◆ともあれ、本年もよろしくお願いします。平に。
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誰かのための日記
2009-01-15T13:18:07+09:00
近藤和見
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誰かのための日記-021-竜王と名人
◆今日は頭痛がひどくてずっと横になっていた。風邪かなあ?ちょっと熱もあるみたい。生活もあまり上手くない状況。家族はぼくだけ断絶状態、犬は鳴き、嵐は屋根を飛ばし、酒はのどに沁みる。これすべて天罰じゃないかと、内心、グズる。
◆12月18日、将棋界では誰かがシ...
◆12月18日、将棋界では誰かがシナリオを書いたような、そんなエポックメイキングな出来事があった。竜王戦七番勝負の7戦目、竜王渡辺明対挑戦者羽生善治名人の戦い。大決戦である。そのシナリオが面白いところはまず、お互いに永世竜王(引退してから名乗る名誉称号、連続5期あるいは通算7期保持が条件)をかけた勝負であること。すでに偉大な棋士である羽生名人であるが、今回永世竜王になると7つあるタイトルすべての永世称号を取ることになり史上初の永世7冠の保持者となること(過去全タイトル7冠を保持したことがあることから2度目の7冠といわれている)。そしてなにより棋界最高位である竜王を次世代の天才、渡辺竜王を争うこと。俗に羽生世代、渡辺世代と呼ばれている2者の代表が直接戦う、これ以上ないシチュエーションなのである。
◆はじまってみれば羽生名人が3連勝を果たし、棋界スズメはさじを投げた。「もう永世竜王は羽生のものだ」と判断したのである。それは将棋界最大のジンクス『3連敗4連勝を成しえたものはいない』という単純な統計からである。囲碁の世界では6度あったらしいが、将棋界ではこれまで1度も記録されていないのだ。そして人気絶大の羽生善治という存在を敵にまわす渡辺竜王は四面楚歌の状況。渡辺明24歳、3連敗後のその心中、察するに余る。ところがジンクス(統計)やタブー(権威)の存在など無いが如く、4連勝した。羽生名人からタイトル戦で3連敗4連勝できるなんてだれも想像すらしなかった。将棋界すべてのひとがのけぞる驚愕のラストシーンだった。
◆その最終局、渡辺さんも羽生さんも応援していたぼくは、どちらが勝っても嬉しいし悔しい。だから勝負の顛末よりむしろ、大勝負に向かうふたりの佇まいに注目した。その様子は28日23時よりTBS系『情熱大陸』で放送するそうで、興味がある方、観て欲しい。
◆もしかしたら羽生さんの本当のライバルが現れたのかもしれない。大山15世名人の真のライバルが升田幸三ではなく中原16世名人だったように。しかし渡辺さんは周囲の期待通り大きく成長している。あんな風にクールな雰囲気なのに、なぜかとても熱いものが伝わってくる。確かに羽生さんのようにかっこよくはないけど、年齢を重ねるうちに味わいが深まるだろう。今回のふたりの戦いはこれから続くであろう長い戦いの始まりである。渡辺×羽生という黄金カードを空想する。わくわくと胸が躍る。ぼくはとても楽しみに思う。
◆将棋の文筆家であり批評家である河口俊彦7段は、当時15歳だった渡辺竜王のデビュー戦で、その才能に感じ入りこう書いた。いわく「諸君!脱帽せよ!」。先見ある河口7段の言葉はいま、9年の時を得て現実になったのである。
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誰かのための日記
2008-12-20T08:13:52+09:00
近藤和見
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誰かのための日記-020-サヨウナラジオ
◆タイトル変えてみました(苦笑)。
◆去る12月9日、おこなったラジオカフェ最終回。ブログの宣伝だけでしたが、たくさんお越しくださって嬉しかったです。45分番組で2時間の録音という暴挙でしたが、なんとか終えました。なんとか終えたとはいえ、スタジオとは勝手が違...
◆去る12月9日、おこなったラジオカフェ最終回。ブログの宣伝だけでしたが、たくさんお越しくださって嬉しかったです。45分番組で2時間の録音という暴挙でしたが、なんとか終えました。なんとか終えたとはいえ、スタジオとは勝手が違い、難しかったでありまする。出来上がりではBGMが流れていると思うけど、本番は無音で収録。あれって結構やりにくいのね、とほほ。でも劇団の役者も集めて大団円的な最終回が欲しかったのです。いわば後悔なき公開録音をしたかったのであります。まぁ、実質的な最終回は11月14日放送分ということになりますねぇ。ラジオカフェスタッフ、ディレクターさつき女史、エンジニア・ディレクター島田氏の編集に期待します。あれどうやって編集したんだろか?来年にはアップされる予定です。
☆京都79.7ラジオカフェ『Wave factory』アーカイブス
◆忘年会や忘年会のようなものが続き、超胃腸不調でありまする。最近はお酒も控え、すくなくとも外向けの体調はよくしたいと思っているので、気をつけよう。
◆今日は『mama!milk』さんの大阪ライブがありました。レコ発ライブということで盛況のようです。どうだったのかしら?いきたかったのですが、超満席だったようで、今回は遠慮しておきました。ぼくは前回の京都のほうで伺ったのでドントマインド。アートコンプレックスでの京都ライブ後、打ち上げで赤色のワイン、ボトル丸ごとごちそうになりました。感激です。清水氏に「また何かやろう!」と握手していただきました。ほんとに有り難いこと。必ずいい企画考えてみせます。
◆iphoneは頑張っていますよ。でもまだブログにインできないのでPCから書き込んでいます。写真は携帯で撮影。今日の写真は『ペイペイ(北北)』。ナンナンとは兄弟ですが、秋口にバリカンで丸刈りにしたのでおなじシーズーには見えないですね。写真では解らないのですが、犬としてはちょっと変な動きをしたり、めっちゃ愛らしいのです。ま、ストレンジ犬でありまする。
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誰かのための日記
2008-12-14T00:38:21+09:00
近藤和見
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誰かのための日記-019-本日、最終回
◆本日、ラジオカフェ最終回の収録です。詳細は【017-革命前夜】参照してくださいな。45分の収録だというのに、2時間収録します。なんで?うふふ。
それは、もっとベラベラと喋りまくりたいから、でおます。
◆そうそう、最新版もアップされております。いままででいち...
それは、もっとベラベラと喋りまくりたいから、でおます。
◆そうそう、最新版もアップされております。いままででいちばん楽しめる内容かもしれません。『22歳の別れ』も唄いました。2番くらいからギターがよれていくのもいつものご愛嬌。嗚呼!悪しからずや。
☆京都79.7ラジオカフェ『Wave factory』アーカイブス
◆iphone、来ました!使いにくいのは間違いない!といいつつ楽しくてトイレにいくときもイヤホンつけてルンルン走り、になるくらい嬉しい!はやくも春が来ましたよ、恥ずかしいくらい…
◆で、iphoneの操作もなれてきたのでそろそろブログを携帯からアップしようとしたら、なんと!管理者ページのアカウントやパスワードを完全に失念。とほほ〜、と管理人(近藤)の管理をしているアートデザイナー北川克也氏に確認しておりまする。
◆ブログを携帯から書き込みできたら写真とかもすいすい載せれますねぇ。楽しみだ。とりあえず実験してみないとね。iphone、結構、できることとできないことのギャップが激しいみたいなので。できなかったら…、いや!考えたくないっ!
◆ということで本日、思いっきりギターで唄ったりピアノ弾いたりします。劇団の面子も集まって、なんかします。お楽しみにぃ♪
◆写真はぼくの部屋で撮った『ナンナン(南南)』です。にひひ♪
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誰かのための日記
2008-12-09T12:38:19+09:00
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誰かのための日記-018-この夜
◆昨日のことである。なんだか突然、パスタが食べたくなって朝昼晩と3食連続でおんなじパスタをつくって食べた。つい先日、絵描きであるTN女史に「パスタは怖い」と肥満へのおそれを語ってきたところなのに。今日気がついてみたら、こころなしかお尻が大きくなっているよ...
◆と、この夜、カロリーに思いを馳せながら風呂に入った。みかんをいっことスライスチーズいちまいを入浴しながら、つまみつつ、考えた。すると、梅田や東京の都市を埋め尽くすひとびとの絵が浮かび「あのひとびと全員のカロリーをまかなってるんだなあ、この社会システムは」と思った。われは胃袋なり!ですな。無論、自給自足でなく、お金の価値交換で生きているのだから、その時点ですでにシステムである。その国の食料の量が人口の数に対して担保しないと飢餓が起こる。でも日本の食料自給率(カロリーベース)は50%もないらしい。足りない分は食料を輸入してまかなっている。
◆と、この夜、風呂に手をふやかしながら食料自給率のことをつらつら考えていると、とても似ているたとえを発見した。それは『金本位制』である。
◆『金本位制』を本格的に説明すると長いので、簡単に考える。いわゆる固定相場制の一種である。そして自国通貨と金(ゴールドです)平価の交換比率で、各国の通貨当局は金の価値の総量と合致した兌換紙幣を発行する。それをでっかく考えると『世界経済の規模(パイ)は世界に存在している金の総量に比例する』のである。平常時にはインフレ・デフレに対する引き締めなども容易で優秀な政策レジームと思われる。だってね、金平価1億円持ってたら1億円なんですよ。しかもほとんどが政府に握られてるから、投機的な上がりも下がりもほとんどない。国から金が流出入するときは国家同士の決済である。それを金自体で行う。たとえばその決済が収入だとすると、その金平価に基づいた額の兌換紙幣を国内に発行でき、その国のマネーサプライは潤い、銀行は民間にお金を貸しやすくなる、というわけだ。基準がはっきりしていて、いまみたいな為替の乱高下はない。ところがその後、ニクソンによってブレトン・ウッズ体制は終焉(国際通貨政策は金本位制・固定相場制より変動相場制へ移行)を迎える。これ以上は難しい話になるので止すが、さあ、その後の世界経済はどうなったのか?
◆で、この夜、『湯に溶けそうなわたしはなにを思ったか』というと、上記の『金本位制』の金を食料に代えると『食料本位制』だなと思った。かなりいいたとえだと予感し水をがぶ飲みした。『食料本位制』は世界人口と比例する。いわば食料トータルのカロリーベースが人口の総量と比例するシステムといえる、はず。金が欧米に偏在したように、食料もまた先進諸国に偏在している。…確定的なことは書きませんが『食料本位制』という言葉は結構いろんなところにイメージを飛ばしてくれるよ。たとえば世界中の食料の量に比べ人口だけがどんどん増えていき、その果てに生物学者篠崎健太郎は…、などという黙示録的社会派科学ミステリーとか。
◆金という通貨価値に対する総量への裏づけがなくなって、世界経済はどうなったのか?ある本に書いてあった言葉が思い出され、湯冷めしそうである。『変動相場制になってね、紙幣は際限なく発行されるようになった。世界経済のパイはね、人間の欲望の分だけ大きくなったよ」と。
◆で、これは相変わらずPCから書いてます。くだんの『i』のつく携帯が届いたという連絡はいまだなし。
さびしがり ゆきにころんで まわりみる
まだかなー。
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誰かのための日記
2008-12-03T04:13:11+09:00
近藤和見
JUGEM
近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=898857
誰かのための日記-017-革命前夜
◆お久し振りでござい。近藤和見です。まずは超重要な宣伝をします。
☆近藤和見のWave factory☆
『最終回記念!大公開録音!』
☆日時:12月9日20時から2時間予定
☆おところ:京都三条御幸町1928ビルB1カフェアンデパンダンにて
☆出演者:近藤和見/ハ・スジョン...
☆ 近藤和見のWave factory ☆
『最終回記念!大公開録音!』
☆ 日時:12月9日20時から2時間予定
☆ おところ:京都三条御幸町1928ビルB1カフェアンデパンダンにて
☆ 出演者:近藤和見/ハ・スジョン/他未定
☆ 参加無料(なおカフェですのでなにか注文しないと気まずいとは思います♪)
※面白ゲストも呼ぼうと思っています。なお、それ以前にフライヤー・口頭等で日時をご存知だった方々おかれましては、12月4日から9日に変更になったことをご了承くださいませ。
◆11月は粛々とお仕事に勤しむ。宝塚とOSKのOGさんたちが出演するミュージカルプレイ『情熱のパソドブレ』の助手。先日のロヲ=タァル=ヴォガ『かむあがり』を観にこられた宝塚関係の知人がそちらのプロデューサーに推薦してくださったのが縁。ダンスシーンの照明の作り様、役者の立ち振舞い、演技法、はとても参考になった。東京公演ということで、あまり宣伝はしなかったが、また次回の公演もお誘いいただけるかもしれないので、そのときは宣伝いたしまする。もちろん自分たちの公演の準備も進めながら。にん♪
◆で、数年振りの東京は4日間滞在。ほとんど毎日、ホテル(三軒茶屋)→乗り合いタクシー→劇場(下北沢)→乗り合いタクシー→ホテル(三軒茶屋)の繰り返しで終わりそうだったので、3日目から電車に乗っていくことにした。午前8時というラッシュタイムど真ん中で、ギュウギュウにされた。ここまでの混雑は東京しかないだろうな。エレベータみたいに「ブ〜!(重量オーバーでーす)」とかあったら突然ドアが開いて大惨事だなあ、と独り告ち。電車はすごい馬力。あの人数が運べるなら普段は軽々進んでいるのだね。ふむふむ。
◆公演中はずっと雑用三昧。基本的に舞台本番の雑用って25歳くらいから全然してないから新鮮ではある。けれど精神的に疲れた。それぞれの立場もわかるから、結局忍耐が必要なんだよね。どやされてなんぼの修行ですな。助手の修行はもういらないから、しないけど。
◆最近大活躍の作家KMさんに電話したら「うっそー!東京きてるん?あたし名古屋やわあ」と予想通り忙しい様子。ちょっと話したいことがあるので良かったら関西きたときに連絡してね。待ってまする。
◆商業演劇というカテゴリーで仕事して、ちょっとこれからの自分の進めなければいけない方向が見えてきた気がする。逆説的な意味で。単純なおかねの問題ではなく、ちょっと見えてなかったところがあった。組織が小さいから自分で発見していかないと惰性から逃れることができないよね。うん。なぜ我々はアンダーグランドを愛するのか、という本質。裏か表か、はこの際、重要な問題ではない。
◆昨夜はうちの役者SMの在籍する大学の先生と面談。「そのひとに会いたい」とおっしゃってるらしい。漠然とした面談に初めは戸惑いはあったのだけれど、僕なりに忌憚なくお話したところ、喜んでくださった様子。話しながら第三者的アドバイスを必要とされているのに気付く。で、食事とお酒をごちそうになり、ほくほくと帰った。ただ夕方に飲んだパブロンとアルコールが化学反応を起こして強烈な眠気、睡魔。電車で熟睡し乗り過ごしそうになったがSMにギリギリ起こしてもらった。でもオールおっけ。
◆で、なにが革命前夜なのかというと…。
◎ブログ革命前夜:写真を多用したブログになります!少しでも毎日アップできます!
◎メール革命前夜:3日に一度しか見なかったメールの閲覧を「そのつど」にいたします!返信も即!
つまり、なにが変わるのかというと、僕は、携帯電話を持つのです!本格的な携帯電話!それはソフトバンク!あたまに「i」がつく携帯電話!来年2009年の抱負「スケジュール真っ黒」に基づき、考えた結果、どうしても必要だと思ったので持つことにしたっ!当初、親父の恥じらいとでもいおうか携帯電話を持つことを隠そうかと思ったが、こんなもの隠しきれないことに気付いた。あと、おそらく、多分だけど、携帯電話って、か、隠しても仕方ない!仕方ない!スパイじゃないんだよ!着信したら番号入る!ばれる!メール送ったらアドレス入る!ばれる!そもそも、か、隠すなら、は、ハナから携帯、持たなきゃいいじゃん!…いいじゃーんじゃーん。
◆来週より携帯電話をポケットに忍ばせるあたくしですが、これからも変わらず応援のほど、よろしくお願いしたしまするぅ。
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誰かのための日記
2008-11-27T19:01:59+09:00
近藤和見
JUGEM
近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=888562
誰かのための日記-016-続アップ情報
◆ラジオカフェの10月10日放送分、修復された模様であります。楽しみにしていただいている方々、お待たせでした。
◆しかし、最近思うところたくさんございまして、忘れずネタ帳に記しておこう。思うところ多すぎて、熱がでて、昨日今日と寝込んでおりまする。とほほ。
ラジオカフェの10月10日放送分、修復された模様であります。楽しみにしていただいている方々、お待たせでした。
◆しかし、最近思うところたくさんございまして、忘れずネタ帳に記しておこう。思うところ多すぎて、熱がでて、昨日今日と寝込んでおりまする。とほほ。
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誰かのための日記
2008-10-28T00:11:23+09:00
近藤和見
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近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=887303
誰かのための日記-015-アップ情報
◆最近、あごがとても痛い。左側の頭蓋骨とつないでるところがどうもずれてるようで、なにか食べていると飛び上がるほど痛い。悲しいことである。顎関節症だなあとは中学生くらいから自認していたが、ここまで具体的に痛いとなれば「もうオペしかないか…」と東洋医学をあき...
◆ラジオカフェ に10月10日放送分がアップされた。「オッ」と思って聞いてみたら26分50秒分しか聴けなかった。べつに区切りのところでもなく、コーナーの途中。どうしてこうなるのだろうか。とりあえず伝えておきますのですぐ修正されると思います。お楽しみくださいませ。
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誰かのための日記
2008-10-24T09:47:00+09:00
近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=885230
誰かのための日記-014-陽水好きにはたまらんのよ
◆いま、役者と個人面談を始めている。なかなか大人数だとしっかり話せないものだ。実り多い秋である。
◆ところでラジオカフェでも話していた『陽っ水』氏をここに紹介させていただく。ひとの紹介は心の余裕というもの。7割モノマネだけれども3割オリジナル、という歌唱...
◆ところでラジオカフェ でも話していた『陽っ水』氏をここに紹介させていただく。ひとの紹介は心の余裕というもの。7割モノマネだけれども3割オリジナル、という歌唱法。陽水好きなら間欠泉のようにオカシミが溜まっては噴出す、を繰り返すことうけあい。楽しんでくださいな。
☆陽っ水Website☆
http://players.music-eclub.com/index.php?action=user_song&user_id=102221&pageID=3
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誰かのための日記
2008-10-18T11:09:25+09:00
近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=884862
誰かのための日記-013-よいイメージが…
◆【かむあがり】常連のお客さま方々はいかがだったかしら?メールでもいいのでまた感想でもお聞かせくださいな。
kondo.kazumi@lowotarvoga.net
◆直後になにか書かないといけないアンケートってゆうのが、書いてもらっていてあれですが、あまり好きじゃなくて、褒め...
kondo.kazumi@lowotarvoga.net
◆直後になにか書かないといけないアンケートってゆうのが、書いてもらっていてあれですが、あまり好きじゃなくて、褒められてもけなされてもぴんとこないことが書いているように思われるのです。それは観劇のしばらくあとになにか思ってもらえるように作品をつくっているつもりで創作をしているからなのです。
◆公演が終わって、よいイメージが沸いてきています。これから進んで行きたい方向のよいイメージです。これまでの公演は情念のようなもの(ひとの頭のなかの表出)を突きつめてきましたが、これからはその手法を切り替えて作品をつくって行こうと思っています。
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誰かのための日記
2008-10-17T10:52:33+09:00
近藤和見
JUGEM
近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=884134
誰かのための日記-012-公演終了。
◆【かむあがり】終わりました。20時間もぶっとうしで寝たわ。ふぅ。ご来場のみなさま、ありがとうございました。いろいろ、しみじみ。
◆近々、重大な報告がありまする。まあいい話ですわ。
◆とりあえず、短い日記で頻繁に書いていくことにしまする。うん、絶対!
◆近々、重大な報告がありまする。まあいい話ですわ。
◆とりあえず、短い日記で頻繁に書いていくことにしまする。うん、絶対!
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誰かのための日記
2008-10-15T10:17:59+09:00
近藤和見
JUGEM
近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=875211
誰かのための日記-011-チケット発売しました。
◆あらためて宣伝しまする。よろしくお願いします。
アートコンプレックス1928 共催
ロヲ=タァル=ヴォガ 第7回本公演【かむあがり】
◎公演日時《全5回公演》
10月11日(土)ソワレ:19時00分
10月12日(日)マチネ:14時00分/ソワレ:19時00分
10月13日(月...
アートコンプレックス1928 共催
ロヲ=タァル=ヴォガ 第7回本公演【かむあがり】
◎公演日時《全5回公演》
10月11日(土)ソワレ:19時00分
10月12日(日)マチネ:14時00分/ソワレ:19時00分
10月13日(月・祝)マチネ:14時00分/ソワレ:19時00分
※受付・開場は開演の30分前からとなります。
◎出演
鮫島サトシ/ハ・スジョン/赤井正宏/川面紗織/末松めぐみ/猿丸ヨーコ/菊池有里子/奥村麻希子/西大路夏子
◎スタッフ
脚本・演出・音楽:近藤和見
美術・舞台監督:水波 流(ART COMPLEX)
照明デザイン:藤原康弘(RYU)
照明オペレート:真田貴吉
音響:粕谷茂一(Slim Chance Audio)
映像:猪原麻功
宣伝美術:北川克也(スリープデザイン)
衣裳:石野良子
メイク:福田桃子
美術協力:片桐 斉(P-house)/高橋涼子
制作スタッフ:井田将史/岩間典子/江草祥子/中村美晴/平本知枝美/松宮絵美
制作:ロヲ=タァル=ヴォガ
◎チケット料金(前売・当日共)
一般:3,000円 / 学生:2,500円(要証明)/ 高校生以下:1,500円(要証明)
※本公演はチケットを発行しません。ご了承下さい。
※全席自由・日時指定です。但し前売予約の方よりご入場となります。
※予約のキャンセル、日時・種類変更はお受けできません。ご了承下さい。
※本公演は客席数を少なく設定いたします。前売予約の販売状況によっては、当日受付をしない場合がございますのでお早めにご予約をお願いいたします。なお当日受付に関しては事前にお問い合せ下さい。
◎インターネットでのお申し込み
こちらの《前売り予約フォーム》からお申し込み下さい。
◎電話・ファックス・メールでのお申し込み
OFFICE VOGA(ヴォガ制作部)
tel&fax:075-202-6338 e-mail:ticket@lowotarvoga.net
※お申込みの際に1.お名前(ふりがな) 2.お電話番号 3.公演日時 (マチネ・ソワレ) 3.人数 4.予約の種類(一般・学生・高校生以下)をお伝えください。
◎問い合せ先はOFFICE VOGA(ヴォガ制作部)
tel&fax:075-202-6338 e-mail:info@lowotarvoga.net
◎ART COMPLEX 1928(アートコンプレックス1928)
〒604-8082 京都市中京区三条御幸町角 1928ビル3階
tel:075-254-6520 web:http://www.artcomplex.net/ac1928/
・阪急電車京都線「河原町駅」9番出口から北へ徒歩8分
・京阪電車「三条駅」6番出口から西へ徒歩5分
・地下鉄東西線「市役所前駅」5番出口から南へ徒歩5分
・地下鉄烏丸線・東西線「御池駅」5番出口から東へ徒歩10分
※当ホールには、駐車場・駐輪場はございませんので最寄りの有料パーキングをご利用ください。
◆なお、代表取締役の草壁カゲロヲは育児休暇のため無期限活動停止中です。劇団活動では子供は育たないのであります、とほほ。あらかじめご了承くださいませ。
◆とはいえ、大幅にメンバーが入れ替わりフレッシュな顔ぶれで意気軒昂のロヲ=タァル=ヴォガであります。
◆作・演出の近藤和見に話を聞きました。
◎タイトルについて
「今回のタイトルは【かむあがり】。古事記や日本書紀の研究本などを読むのが好きなのだけれど、以前よりひっかかる言葉で、調べてみると思っている作品のイメージと重なる部分があり、決めた。不思議な響きがあるでしょう?字引には『神上がり、崩り。多く天皇や皇族が死ぬときに使われる言葉』とありますが、まさか天皇についての話ではない。お間違いのないよう」
◎テーマについて
「わたしはこの作品でさまざまな人物を登場させようと思っている。その登場人物群には共通したものを設定しようと思う。それは解放されたい、という願望。ひとそれぞれなにかに縛られている。現実でもきっとそうじゃないかしら?わたしは少なくとも解放されたいものがある。それらの縛りのもっとも根本的な生き死に(死生観)という時間の制約、存在の制約。いま表現したいなと思っていることは、そこから離れたいという、根本的な人間の自由への欲求です。昔から宗教では天国や地獄、ひいては輪廻観など、さまざまな死生観をイメージしてきたと思います。それらを強く信じることによって死の恐怖・概念から解放されて生きてきたのだと思います。解放、という言葉のイメージの範囲にあるミクロとマクロの振り子のなかで物語をつむごうと思っている」
◎カゲロヲの無期限活動休止について
「うーん、実際、作品をつくるわたしからすると困っているところがおおきい。彼の役者としての存在に演出としてずいぶん助けられてきたから。あのカゲロヲ氏も家庭というものを持ったわけで、責任感の強いひとだし、まあ気長に待ちますよ。カゲロヲ氏のこともあるけど、ここ4年くらいいっしょにやってきた子たちもちょうど10周年を過ぎて【新青年】という区切りの作品を期に卒業した。いま他劇団・各所で活躍しているようで安心。ヴォガとしては3度目くらいの転換期にはいっているように思う。それもわたしにとっては大きいことで、劇団表現というのはひとがつくるものだから間違いなく表現方法も変わる。カゲロヲ氏がいない、メンバーが入れ替わった。このふたつがあることで、わたしにとっても新鮮な演出ができる。同工異曲というか、ずいぶん変えたつもりでも、近藤和見の作品だなあ、といわれてしまいそうだけど。それが良いことなのか悪いことなのかまったくわからない。なにせ、劇場公演は2年ぶりくらいなので、そのあいだあたためていたアイデアをぶつけるつもり。待っていてくれたお客さんもいるようで、涙が出そう。ある意味「カゲロヲがいなくても面白いじゃないか」といわれるように頑張らないとダメ。古参の鮫島、スジョンもそう思っている。実験とか美術的アプローチとか、かっこつけのポーズなんてもうどうでもよくて、ただ『グッときた』と唸ってもらえるようなそんな作品にしたい。」
2008.8.22 近藤和見
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誰かのための日記
2008-09-21T12:15:31+09:00
近藤和見
JUGEM
近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=872685
誰かのための日記-010-嗚呼、愛しのアイドル様
◆でかい18リットルは入りそうなやかんでごっそり紅茶をつくって、がぶりがぶりと飲んでいます。銘柄は日東。日本も頑張ってるな。でも飲みすぎは身体によくないかな?
◆老若男女が熱をあげて「ひーひー」とあえぐといわれるのがアイドルであります。現代人が神の代わり...
◆老若男女が熱をあげて「ひーひー」とあえぐといわれるのがアイドルであります。現代人が神の代わりにつくったのがアイドルであります。偶像であります。恥ずかしながら僕にもアイドルがいます。僕のアイドルといえば、羽生善治先生しかおりませぬ。眼の前で手を振ったことさえあります。その羽生先生がすごいことになっています。15歳でのデビュー以来、彼は常に強いのでありますが、結果という意味でまた7つあるタイトルを独占しそうなほどの連勝街道に入りました。38歳にして『生きる伝説』になりつつある羽生先生。この方のすごさを将棋界隈のひとびとしか理解しにくいのが切ないです。比喩さえ難しいです。あえていうなら(将棋の最強年齢は25歳前後の10年といわれているため時間の尺度は違いますが)最新技術を使う70歳の天才外科医、かな?
◆プロ将棋の世界は他の分野と比較してあまりに公平・フェアであって、だからこそ勝ち続けることが難しい。実力落ちても偉そうに実績だけで勝てれば楽なのでしょうが、基本的にありえないのです。弱くなったら負けるだけだもの。将棋の場合、いわゆる【技術】というプログラムの部分と【詰め将棋】というCPUの能力的な部分と、日々進化する【戦術】という学問的な部分と、大局観といわれる【視野】の部分があります。どれも鍛え方が違うように思えるのですが、羽生先生はどれもすごい。子供の頃からの底光りするような鍛えが入っていて、しかもずっと継続して鍛錬自体を怠っていないのがよくわかります。相対ゲームである将棋でこんなに勝率が落ちないひとはいないのです。しっかし、30年以上もサボらないなんてぇ!頑張ってるだけならともかく、それが勝利につながるなんて!
◆将棋界に有名な格言があります。『勝つひとほどさらに勉強する』。これはどの分野でもそうですね。ふと思います。僕がやっている舞台はなにをもって勝利なんだろうか?褒められてもけなされてもいつも一生懸命考えてやっているつもりだけど、そもそも表現に勝利なんてあるのだろうか?「面白かったよ」っていわれてもお客さんが少ないと辛いし、その逆も辛い。おカネを儲けようなんて思ったこともないから、そういうのとも違う。お客さんも内容も両方いけていて「勘違いかもしれない」と深刻な心境になったりする。
◆僕は将棋はフェアだからとても安心してアイドル羽生善治先生をおっかけている。それは僕のくだらぬ主観や客観でみようが関係ないという安心。動物行動学の竹内久美子さんが「人間の遺伝子に愛というものはプログラムされていない、という学説にホッとして涙がでた」というところに近いかもしれない。竹内さんいわくの「〜ホッとした」という部分は結構複雑なのでここで説明しないが、僕もおおいに共感し安心した。ある種の常識からはぐれることが生物的に異端ではないという安心である。将棋でいうと異端として始まる戦法も勝ち続ければ認められる、といったところ。最近は「この手を指してはだめ」としかられるような戦法が常識の殻を破ってどんどんでてきている。将棋ってやっぱりそんな常識で測ってはいけないものなんだ!と感動する。常識をひとつひとつ疑っているから羽生先生は勝ってきたのである。
◆もっと羽生先生のすごさを語りたいけど、だからどうなのだ、と思い始めたのでこのへんにしときます。彼の座右にある言葉は【幸運の女神は勇者に微笑む】。初め「どうかな」って思っていましたが、最近は味わい深い言葉だと思えるようになりました。彼の名言で好きなのは【直感に邪心は入らない】。素敵過ぎる。
◆興味ある方はチェックしてみてください。
羽生善治公式応援サイト
http://www.rayraw.com/index.php?type=top
◆ちょっと創作のテンポが遅れ気味で自分にあきれる。脚本、なんどかの白紙化のあと、がっかりしつつお風呂に入った。すると、きらきらっと閃くものがあって、さっと上がりまた書き始めた。うん、これならいける、と思った。で、少しメドがついたので寝ようと思ったのだが、ついビートたけしのものまねの練習をしてしまう。わりとリアルなものまねを目指しているので地味である。お気に入りの台詞は「注意1秒怪我一生、車に飛び込め元気な子、ダンカン、ばかやろ!」である。昔こういう毒で目くじら立てるひとがいたらしく「たかがコメディアンのいうことを真に受けるバカ」と相手にしなかったそうだ。なぜか『ビートたけしはずっと勝ち続けている』とものまね練習しながら思ったことよ。
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誰かのための日記
2008-09-14T14:40:46+09:00
近藤和見
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http://blog.lowotarvoga.net/?eid=870748
誰かのための日記-009-やる気あるものは云々。
◆さてタモさんである。「やる気あるものは去れ!」が座右の言葉であるのは有名な話で、おおいにうなづけるものがある。といいつつ僕は、前回のブログで「気合が入っている」と書いた。しかも「正直に」といいつつ。しかしそこにはなんら齟齬はないと思うのである。
◆僕...
◆僕個人としての解釈であるが、例えるならば、初対面の方へのおもてなしだとしよう。しかもその方へのなんの前情報もないとしよう。「お茶はコーヒーかしら?紅茶かしら?昆布茶?もしやいきなりビール!」などと考えてもはっきりいって仕方ない。なにがそのひとの求めるところか知らないんだから。食事なんてもっとリスキー。気合入れてベトナム料理でもてなしてもそのひとがパクチー苦手かもしれない。お腹いっぱいだったり、不調で食欲なかったりしたらもうしょうがない。僕が思うタモさんいうところの「やる気云々」とは、そういうところを指すのだと思う。本質的に「やる気」ではひとの心は動かないのだと思う。無論「やる気」が前にでても仕方ないという意味である。むしろやる気があろうとなかろうと面白いひとは面白いし、面白くないひとは面白くない。これが大事なのだろう。これは観客主体でも演者主体でもおなじことのように思う。
◆ひとになにかを見てもらうっていうのは本来、初めから危機的なものである。でも自分ができることはちゃんと考え切って工夫してしなけりゃ人前に立って表現なんてできるわけない。そりゃタモさんだって思ってるはず。タモさんの芸自体、やる気はともかく、よく考えてやってるのがちゃんとわかることよ。
◆僕の経験と知能では、なんとなく、というしかないのだけれど、タモさんがいいたいのは「自分に主体をおいたやる気というものが、その実、自分の眼を曇らせるのだ」ということではないだろうか。そういう意味で、ときおり僕のなかにしょうじる「俺はやるぞ!」的な部分に敏感になっとかないとダメだなあと思える。ありがとう、タモさん、いい薬です。それは僕に起こる精神作用にすべからく自戒するべき薬。むふ「すべからく」を正しく使ってしまった。嗚呼、タモさんよ永遠なれ!
◆で前回正直に申し上げた「気合」というものがなんであるかというと、他愛ないもので「すぐ外にでたくなる僕だけれど今回は机に向かってせっせと書きましょう」というスタートラインから「寝る前にご先祖さまに感謝して眠りましょう」というトンチンカンなある種のゴールラインまでの「気合」である。ここでひとつ。
「寝転がり、足の裏から冥王星、草を枕に、ホーキング」
◆フライヤー情報確定。大判はがきでつくります。デザイン良い感じです。金曜日に届く予定です。プロデュース、ひと段落です。創作に全面シフトです。コーヒー消費量1日1リットルです。肌が荒れてます。犬が遠吠えしています。電車は時間を守っています。僕は今日も自分を疑っています。明日は信じてやりたい。でも気を抜くと桂歌丸さんのモノマネ練習をしてしまう。時間がないのにぃ!嗚呼、僕はタモさんに憧れている。でも心は今日も大漁節(歌丸さんの出囃子)♪
…やや壊れ気味でありまする、とほほ。
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誰かのための日記
2008-09-09T00:46:32+09:00
近藤和見
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