2009.01.15 Thursday
誰かのための日記-022-今年の抱負
◆2009年となり代わり、初日記でござい。ぱちぱち、ぱちん。
◆これを、深読み、というのでございましょうか、ユビキタスともユビキポン酢ともいわれるインターネット網。世界中のありとあらゆる新年のごあいさつが、押し合いへし合い悲鳴をあげ、どういうネットの配線の伝播の具合なのか、わたしのこの仄暗い灰色の脳細胞にその絵が、薄目ほども浮かばない、けれど恐らく深刻な、世界は情報の混雑を来たしていると手前勝手に思い込み、たとえば電車内では声を発せずパントマイムで意思疎通のマナー、そんな公共精神だけを自らの矜持としている手前といたしましては、大道を行く世間様に大いに小さな気を使いまして、ようやくここで初日記とあいなった次第。もちろんその基準たるデッドラインは『成人の日』でございました。
◆申し遅れました、わたしが近藤和見です。もはや「おめでとう」というより「あけましてありがとう」という心境であります。尊敬するアーティストは上岡龍太郎。趣味は彦根城の石垣を数えることであります。新年ということで、思い切って自分の写真を載せてみました。恥を忍んで生きております。飼い犬に頼み、くだんの最新型携帯電話機の写真機能を使いわたしを撮らせたのでありますが、おりからの冬型の気圧配置の影響で、いわんや、もちまえの乾燥肌は真っ赤な荒野であります。熟考の末、セピア、というエレジーな色見にいたしました。飼い犬は「わぉん」とささやかに吠えたのであります。昭和の小市民といたしまして、写真に撮られることがあまりなく、緊張でやや厳しい眼つきになったことをあらかじめお詫びします。アイアム、メランコリー親和型、ざっ辛いと…。
◆そんなわたしでありますが、みなさまと同様に、毎年『抱負』なるべきものをこしらえております。せっせと。過去、20代での最多トップ抱負は『スレンダーなボディをつくる』でありました。それは、25歳より『性感帯の拡大』をひとつはさみ、のべ4回採用されたキラー抱負でありました。そして30代になりましてわたしも社会的な視野を持てるようになり、落ちない脂肪もあるという事実にも狼狽し、抱負は多様化してゆきました。数え30歳は『大きな声で返事をする』という、ともすれば忘れがちなダイレクトコミュニケーションに関する抱負。思えば質問の声より大きな声で返事をしてはいけないことを学んだ1年間でありました。数え31歳は『銀行を信用しない』でした。急転するグローバル経済のなかで、このみみっちぃ生活をいかに防衛するかをテーマにした、そんな抱負でした。とても不便でありました。数え32歳は『整髪料を上手に使う』という社会人の第一歩ともいえる身だしなみについての抱負。天然パーマの生かし方、と言い換えることもできようかと思います。そしてついぞ去年の数え33歳。キッパリ『くよくよしない』という抱負にしました。「くよくよしないぞ〜、くよくよしないぞ〜」と高らかにシュプレヒコールを挙げました。しかし或る日突然、抱負界の印象派、といったボンヤリした抱負であることに気付き、愕然。よろよろと激動の写実的2008年を乗り越えたのでありました。めでたしめでたし。
◆で、数え34歳という数字的になんの節もない本年の抱負は、ズバリ『タバコをやめる』であります。昨夜からジョギングも始めました。飼い犬は「わぉん」とひそやかに吠えております。「あれ?年初にタバコ吸ってなかったっけ?」という方、記憶違いだと思います。いっそわたしを忘れてください。でもさ、もう全然吸ってないんだからっ!
◆なぜか不思議なくらい吸わなくても平気なのです。オバマさんが大統領選出馬するにあたって奥様と禁煙の約束したそうです。あちらは世界の大きなお話だけれども、こんなトウヘンボクにも決意することがございます。本年は禁煙を契機として成し遂げたいことをしっかり行動したいと思っております。だからやめられたのだと思います。古今亭志ん朝さんは立派な噺家になるために大好物のウナギを断って、それは親族が「志ん朝はウナギが嫌いなのだ」と勘違いするほど徹底して断って、研鑽を積んだのだと聞きました。比べるのも失礼ですが、わたしもかくありたいと願うのであります。
◆過去のアーカイブが消えてしまって自分で正確にわからないのですが、おそらくこのブログは今年で8年目だと思います。ブログなんて呼び方などまだなかった時期に始めました。勝手連として始まっていた非公式ページの管理人である柴田女史(心底、感謝!)から「日記書いてもらえません?」と依頼されたのです。そして数年前より柴田女史の許可を得て、このブログのコンテンツを非公式サイトから公式サイトに移行し現在のかたちになりました。日記というには飛び石ですが、これからも非徒然日記として書いていこうと思います。できるならば我が雑文におつきあいいただいてる方々ともっと交流していきたいと思っております。本年は皆さんから、もっともっとコメントいただけたらと幸いです。なにか思うことがひとつでもございましたら是非コメントくださいませ。嗚呼、悪しからずや。
◆ともあれ、本年もよろしくお願いします。平に。
◆これを、深読み、というのでございましょうか、ユビキタスともユビキポン酢ともいわれるインターネット網。世界中のありとあらゆる新年のごあいさつが、押し合いへし合い悲鳴をあげ、どういうネットの配線の伝播の具合なのか、わたしのこの仄暗い灰色の脳細胞にその絵が、薄目ほども浮かばない、けれど恐らく深刻な、世界は情報の混雑を来たしていると手前勝手に思い込み、たとえば電車内では声を発せずパントマイムで意思疎通のマナー、そんな公共精神だけを自らの矜持としている手前といたしましては、大道を行く世間様に大いに小さな気を使いまして、ようやくここで初日記とあいなった次第。もちろんその基準たるデッドラインは『成人の日』でございました。
◆申し遅れました、わたしが近藤和見です。もはや「おめでとう」というより「あけましてありがとう」という心境であります。尊敬するアーティストは上岡龍太郎。趣味は彦根城の石垣を数えることであります。新年ということで、思い切って自分の写真を載せてみました。恥を忍んで生きております。飼い犬に頼み、くだんの最新型携帯電話機の写真機能を使いわたしを撮らせたのでありますが、おりからの冬型の気圧配置の影響で、いわんや、もちまえの乾燥肌は真っ赤な荒野であります。熟考の末、セピア、というエレジーな色見にいたしました。飼い犬は「わぉん」とささやかに吠えたのであります。昭和の小市民といたしまして、写真に撮られることがあまりなく、緊張でやや厳しい眼つきになったことをあらかじめお詫びします。アイアム、メランコリー親和型、ざっ辛いと…。
◆そんなわたしでありますが、みなさまと同様に、毎年『抱負』なるべきものをこしらえております。せっせと。過去、20代での最多トップ抱負は『スレンダーなボディをつくる』でありました。それは、25歳より『性感帯の拡大』をひとつはさみ、のべ4回採用されたキラー抱負でありました。そして30代になりましてわたしも社会的な視野を持てるようになり、落ちない脂肪もあるという事実にも狼狽し、抱負は多様化してゆきました。数え30歳は『大きな声で返事をする』という、ともすれば忘れがちなダイレクトコミュニケーションに関する抱負。思えば質問の声より大きな声で返事をしてはいけないことを学んだ1年間でありました。数え31歳は『銀行を信用しない』でした。急転するグローバル経済のなかで、このみみっちぃ生活をいかに防衛するかをテーマにした、そんな抱負でした。とても不便でありました。数え32歳は『整髪料を上手に使う』という社会人の第一歩ともいえる身だしなみについての抱負。天然パーマの生かし方、と言い換えることもできようかと思います。そしてついぞ去年の数え33歳。キッパリ『くよくよしない』という抱負にしました。「くよくよしないぞ〜、くよくよしないぞ〜」と高らかにシュプレヒコールを挙げました。しかし或る日突然、抱負界の印象派、といったボンヤリした抱負であることに気付き、愕然。よろよろと激動の写実的2008年を乗り越えたのでありました。めでたしめでたし。
◆で、数え34歳という数字的になんの節もない本年の抱負は、ズバリ『タバコをやめる』であります。昨夜からジョギングも始めました。飼い犬は「わぉん」とひそやかに吠えております。「あれ?年初にタバコ吸ってなかったっけ?」という方、記憶違いだと思います。いっそわたしを忘れてください。でもさ、もう全然吸ってないんだからっ!
◆なぜか不思議なくらい吸わなくても平気なのです。オバマさんが大統領選出馬するにあたって奥様と禁煙の約束したそうです。あちらは世界の大きなお話だけれども、こんなトウヘンボクにも決意することがございます。本年は禁煙を契機として成し遂げたいことをしっかり行動したいと思っております。だからやめられたのだと思います。古今亭志ん朝さんは立派な噺家になるために大好物のウナギを断って、それは親族が「志ん朝はウナギが嫌いなのだ」と勘違いするほど徹底して断って、研鑽を積んだのだと聞きました。比べるのも失礼ですが、わたしもかくありたいと願うのであります。
◆過去のアーカイブが消えてしまって自分で正確にわからないのですが、おそらくこのブログは今年で8年目だと思います。ブログなんて呼び方などまだなかった時期に始めました。勝手連として始まっていた非公式ページの管理人である柴田女史(心底、感謝!)から「日記書いてもらえません?」と依頼されたのです。そして数年前より柴田女史の許可を得て、このブログのコンテンツを非公式サイトから公式サイトに移行し現在のかたちになりました。日記というには飛び石ですが、これからも非徒然日記として書いていこうと思います。できるならば我が雑文におつきあいいただいてる方々ともっと交流していきたいと思っております。本年は皆さんから、もっともっとコメントいただけたらと幸いです。なにか思うことがひとつでもございましたら是非コメントくださいませ。嗚呼、悪しからずや。
◆ともあれ、本年もよろしくお願いします。平に。