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誰かのための日記-010-嗚呼、愛しのアイドル様
◆でかい18リットルは入りそうなやかんでごっそり紅茶をつくって、がぶりがぶりと飲んでいます。銘柄は日東。日本も頑張ってるな。でも飲みすぎは身体によくないかな?

◆老若男女が熱をあげて「ひーひー」とあえぐといわれるのがアイドルであります。現代人が神の代わりにつくったのがアイドルであります。偶像であります。恥ずかしながら僕にもアイドルがいます。僕のアイドルといえば、羽生善治先生しかおりませぬ。眼の前で手を振ったことさえあります。その羽生先生がすごいことになっています。15歳でのデビュー以来、彼は常に強いのでありますが、結果という意味でまた7つあるタイトルを独占しそうなほどの連勝街道に入りました。38歳にして『生きる伝説』になりつつある羽生先生。この方のすごさを将棋界隈のひとびとしか理解しにくいのが切ないです。比喩さえ難しいです。あえていうなら(将棋の最強年齢は25歳前後の10年といわれているため時間の尺度は違いますが)最新技術を使う70歳の天才外科医、かな?

◆プロ将棋の世界は他の分野と比較してあまりに公平・フェアであって、だからこそ勝ち続けることが難しい。実力落ちても偉そうに実績だけで勝てれば楽なのでしょうが、基本的にありえないのです。弱くなったら負けるだけだもの。将棋の場合、いわゆる【技術】というプログラムの部分と【詰め将棋】というCPUの能力的な部分と、日々進化する【戦術】という学問的な部分と、大局観といわれる【視野】の部分があります。どれも鍛え方が違うように思えるのですが、羽生先生はどれもすごい。子供の頃からの底光りするような鍛えが入っていて、しかもずっと継続して鍛錬自体を怠っていないのがよくわかります。相対ゲームである将棋でこんなに勝率が落ちないひとはいないのです。しっかし、30年以上もサボらないなんてぇ!頑張ってるだけならともかく、それが勝利につながるなんて!

◆将棋界に有名な格言があります。『勝つひとほどさらに勉強する』。これはどの分野でもそうですね。ふと思います。僕がやっている舞台はなにをもって勝利なんだろうか?褒められてもけなされてもいつも一生懸命考えてやっているつもりだけど、そもそも表現に勝利なんてあるのだろうか?「面白かったよ」っていわれてもお客さんが少ないと辛いし、その逆も辛い。おカネを儲けようなんて思ったこともないから、そういうのとも違う。お客さんも内容も両方いけていて「勘違いかもしれない」と深刻な心境になったりする。

◆僕は将棋はフェアだからとても安心してアイドル羽生善治先生をおっかけている。それは僕のくだらぬ主観や客観でみようが関係ないという安心。動物行動学の竹内久美子さんが「人間の遺伝子に愛というものはプログラムされていない、という学説にホッとして涙がでた」というところに近いかもしれない。竹内さんいわくの「〜ホッとした」という部分は結構複雑なのでここで説明しないが、僕もおおいに共感し安心した。ある種の常識からはぐれることが生物的に異端ではないという安心である。将棋でいうと異端として始まる戦法も勝ち続ければ認められる、といったところ。最近は「この手を指してはだめ」としかられるような戦法が常識の殻を破ってどんどんでてきている。将棋ってやっぱりそんな常識で測ってはいけないものなんだ!と感動する。常識をひとつひとつ疑っているから羽生先生は勝ってきたのである。

◆もっと羽生先生のすごさを語りたいけど、だからどうなのだ、と思い始めたのでこのへんにしときます。彼の座右にある言葉は【幸運の女神は勇者に微笑む】。初め「どうかな」って思っていましたが、最近は味わい深い言葉だと思えるようになりました。彼の名言で好きなのは【直感に邪心は入らない】。素敵過ぎる。

◆興味ある方はチェックしてみてください。
羽生善治公式応援サイト
http://www.rayraw.com/index.php?type=top

◆ちょっと創作のテンポが遅れ気味で自分にあきれる。脚本、なんどかの白紙化のあと、がっかりしつつお風呂に入った。すると、きらきらっと閃くものがあって、さっと上がりまた書き始めた。うん、これならいける、と思った。で、少しメドがついたので寝ようと思ったのだが、ついビートたけしのものまねの練習をしてしまう。わりとリアルなものまねを目指しているので地味である。お気に入りの台詞は「注意1秒怪我一生、車に飛び込め元気な子、ダンカン、ばかやろ!」である。昔こういう毒で目くじら立てるひとがいたらしく「たかがコメディアンのいうことを真に受けるバカ」と相手にしなかったそうだ。なぜか『ビートたけしはずっと勝ち続けている』とものまね練習しながら思ったことよ。
| 誰かのための日記 | 14:40 | comments(2) | trackbacks(0) |
Comments
わたしが直感を頼りにするのは きっとこの理由、と思いました。
| くっきん | 2008/10/06 12:16 AM |
くっきんさま

なるほど〜。
僕は直感で芝居の話すると結構「面白いよ」といってもらえるのだけれど、のち、自分で疑ってしまい、つい、まとめてしまったりします。直感を信じるのが難しいのよねぇ。
| 近藤和見 | 2008/10/07 3:41 AM |









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