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【YANAGITA】日記-『チケット発売!!』と『続インスタントラーメン』について
◎チケット発売!!
とうとう恒例となりました正月公演のチケットが発売されます。
明日はスタッフ・役者の顔合わせです。
気合が入って熱がでましたよ。風邪かしら?

【YANAGITA】〜Story Image〜

ひとつの時間があった。【YANAGITA】絵

紳士が立っていた。
駅のタラップに立っていた。
ゆっくり振り返った。
太陽の沈む方角を、遠く、仰いだ。
朱鷺が翼を広げたような、なだらかな山の稜線が見えた。
その線に沿って、翳りが広がっていた。
紳士は歩き出した。
紳士は土地の人々の話に、じっと耳を傾けていた、という。

もうひとつ、時間があった。

ゴミゴミとした、表通りの路地を折れたところに、家がある。
僕はそこを訪ねた。
そこに、老女がひとり、暮らしていた。
僕は彼女を訪ねた。

もう十年も訪ねてくる人がいないのよ、と言った。
僕は、【YANAGITA】という人物に会ったことがあるか、を尋ねた。
村にはかれこれ五〇年、帰っていないわ、と言った。
里にはもう家がないのよ、と老女は言った。

僕にはその、ふたつの時間が交差して、覚える。
やがて老女は、その人を知っている、と言った。

老女は穏やかな表情を湛えている。
僕の肩の向こうを見つめている。
そして、そっと、静かな声で、
「いまでもよく、あの人のこと、覚えているわ」と、言った。
ロヲ=タァル=ヴォガ 第五回本公演・新春大興行
ART COMPLEX 1928 共催公演
【YANAGITA】
脚本・演出・音楽:近藤 和見

2007年01月05日(金)〜01月10日(水)
京都・三条 ART COMPLEX 1928(6日間12回公演)

《開演》
01月05日(金)マチネ:13時00分 / ソワレ:18時30分
01月06日(土)マチネ:13時00分 / ソワレ:18時30分
01月07日(日)マチネ:13時00分 / ソワレ:18時30分
01月08日(月・祝)マチネ:13時00分 / ソワレ:18時30分
01月09日(火)マチネ:13時00分 / ソワレ:18時30分
01月10日(水)マチネ:13時00分 / ソワレ:18時00分
※受付・開場は、開演の1時間前からとなります。
※5日(金)マチネ:オープニングアクトとして『めでたや』が出演します。
※10日(水)ソワレ:クロージングアクトとして『勝野タカシ』が出演します。

《チケット》11月10日(金)より発売開始
・前売(一般): 3,000円
・前売(学生): 2,500円(要学生証) 
・前売(青春12000切符): 12,000円(5枚つづり券)
・当日(一般のみ):3,500円
※全席自由・日時指定です。ただし前売チケットご購入者よりご入場となります。
※「青春12000切符」は、5回分割引チケットです。
 ヴォガ制作部・電話予約(tel:075-202-6338)のみで取扱いしております。
 12月15日までにご予約いただければご購入後、郵送させていただきます。
※その他の前売チケットは当日受付お受け渡しとなります。
※チケットの払い戻し、種類変更はお受けできません。ご了承ください。
※前売チケットの販売状況によっては、当日チケットを発行しない場合がございます。
※ご購入に関しての詳細については、お気軽にヴォガ事務所へお問合せください。

◎インターネットでのお申込み
先行チケット予約フォームをご利用ください。
・ART COMPLEX 1928 http://www.artcomplex.net/ac1928/
・e+(イープラス) http://eplus.jp/ 〈携帯・パソコン〉
※e+(イープラス)では全国セブンイレブンで、チケットをご購入いただけます。
 また、クレジットカードをお持ちの方は、インターネットのe+(イープラス)HPより、チケットをご購入いただけます。

◎電話・ファックス・メールでのお申込み
OFFICE VOGA(ヴォガ制作部)までお申し込み下さい。
tel & fax:075-202-6338 mail:ticket@lowotarvoga.net
※お申込みの際に、1.お名前 2.お電話番号 3.公演日時 4.人数 5.チケットの種類 6.「鮫島印の幕ノ内弁当」の有・無、をお伝えください。

◎「鮫島印の幕ノ内弁当」 おひとつ1,000円(要予約)
「新春公演という晴れやかさを幕ノ内弁当でアピールしたい」という代表取締役団長・草壁カゲロヲの「鶴の一声」により、 今回の公演では、 ロヲ=タァル=ヴォガ旗揚げメンバー『寡黙なだんじり野郎』こと鮫島サトシのキャラクター弁当を発売いたします。 岸和田出身、 けれど「ダンジリのノリが苦手」と繊細な一面をもつ、 そんな鮫島サトシ印の弁当です。 肝心の料理もご期待ください。 ヴォガ界隈で 「おいしい」ともっぱら評判の京都・木屋町「UrBANGUILD(アバンギルド)」 調理スタッフが、 腕を振るいます。 ご予約をご希望の方は、チケット購入の際に併せてご注文ください。
※e+(イープラス)での購入では予約できません。「鮫島印の幕ノ内弁当」については、下記のヴォガ事務所の方へ予約する旨お伝えください。
※当日の販売も予定しております。(価格未定、数量限定です。)

《お問合せ》
OFFICE VOGA(ヴォガ制作部)
〒615-8062 京都市西京区下津林前泓町68
tel&fax:075-202-6338 e-mail:info@lowotarvoga.net
http://www.lowotarvoga.net/

《出演》
草壁カゲロヲ
近藤和見
鮫島サトシ
海野東子
星川ユリコ

片桐慎和子
タナカ・G・ツヨシ
岩間典子
Goya
ダルガーリ・ミヤオーカ
山中伸子
赤井正宏
土居弘輝

ハ スジョン
栄 英里香
窪田史恵
やまおきあや
美月チヨコ
谷内一光
中村美晴
延山未来

《スタッフ》
脚本・演出・音楽/近藤和見
舞台監督/谷本 誠(CQ)・塚本 修(CQ)
舞台美術/水波 流(リッジクリエイティブ株式会社)・乃村健一(n.o.m. 〜nomura original-order making〜)
照明/柿嵜清和
照明操作/高円敦美
音響/椎名晃嗣(リッジクリエイティブ株式会社)・粕谷茂一(Slim Chance Audio)
音響補/岡見 賢
宣伝美術/北川克也・瞳(スリープデザイン研究所)
表紙絵/足田メロウ
衣裳/敷島めぐみ・後藤美和子・知栄・近 史子・藤本卓万
ヘアメイク/新保友香・根津裕子・中村幸弘
記録映像/平田泰規(Pinhole Lodge Syndicate)
記録写真/井上嘉和・中村文博
美術/池田さやか(チ30,20)・内田ユッキ・中野麻衣子・平本知枝美・宮城暢子・risa
公演協力/
酒井彰人・柴田友美・清水友希(お粥さんBar『京楽』)・take-bow・田中風子・寺田大祐(うさぎ印)・筆谷亮也(cue)・古田博巳・森重秀作・ryotaro・和久やすたか
制作補/
井須圭太郎・井田将史・イル ウニカ・江草祥子・中井仁美・深瀬かえる・松宮絵美・水原知浩・八木眞清・山中淳子・山本なつき
制作/ロヲ=タァル=ヴォガ
主催/Performing Arts Company 【Lowo=Tar=Voga】
共催/ART COMPLEX 1928

◎出張Bar:「salon 夕顔楼」
昭和の遺産のような残骸のような、いつ朽ちてもおかしくないレジャービルの中に店を構える薄暗い赤い酒場。昭和の香りが漂う内装、 合わせ鏡の赤い部屋は連夜紳士淑女の秘密の会合の場のように妖しくひっそりと賑わう。そんな「salon 夕顔楼」が、ヴォガの公演中、アートコンプレッス1928内に臨時開店いたします。現実逃避がてら、ふらりとお立ち寄りを。
◆salon 夕顔楼
〒542-0074 大阪市中央区千日前2-3-9 味園ユニバース2階
営業時間:サロンは基本的に19:00頃から朝まで
tel:06-6645-0539 e-mail:mamiya@yuugao.office.to
web:http://www.mamiya.in

◎オープニングアクト:めでたや 5日(金)マチネ
祝いの心杵にこめ、 粋でいなせに宴を彩るめでたやの祝芸。江戸時代、 お祝い事と言えば火消し衆が印半纒にきりりとねじり鉢巻をしめ、おもちをついていたことは、 江戸の歳時記のひとつとして伝えられています。めでたやは、江戸情緒を今に伝えながらお囃子、太鼓の音もにぎやかにお客様のお手拍子、おかけ声を頂き、威勢よくおもちをつきあげてまいります。つきあげた祝餅は、あんこ、きなこの二色にて皆様方にお召し上がり頂きます。
web:http://jns.ixla.jp/users/j200104200237434/

◎クロージングアクト:勝野タカシ 10日(水)ソワレ
京都にて80年代中頃からバンド活動を始める。チルドレンクーデター、もんもんクラブ、タマス&ポチスなど様々なジャンルで様々な楽器を使用し活動した後、声とアコースティックギターによる表現の可能性を追求する。1997年MIDIよりHONZIのプロデュースによるソロアルバム 『僕のユリイカ』、セルフプロデュースにより全楽器を一人で演奏した 『おもしろい』、自主制作 『空は本』 、CILから 『光』 などを発表。 現在、あらゆる楽器を駆使したインプロビゼーション、 音楽以外のアーティストとのコラボレーション、うたとギターでのソロと多岐に渡る。
web:http://www.urbanguild.net/label/katsuno/katsuno.page.html

◎会場:ART COMPLEX 1928
1999年にオープンした多目的ホール。古典からコンテンポラリーまでの芸術文化の発信地として、 コンサートや演劇、 展示会が開催される。1928ビルはアール・デコの影響を受けた建築様式で、 京都市登録有形文化財に登録されている。
◆ART COMPLEX 1928
〒604-8082 京都市中京区三条通御幸町東南角1928ビル3階
tel:075-254-6520 fax:075-254-6521
web:http://www.artcomplex.net/ac1928/

〈交通・アクセス〉
・阪急電車京都線「河原町駅」9番出口から北へ徒歩8分
・京阪電車「三条駅」6番出口から西へ徒歩5分
・地下鉄東西線「市役所前駅」5番出口から南へ徒歩5分
・地下鉄烏丸線・東西線「御池駅」5番出口から東へ徒歩10分
・市バス4/205系統「河原町三条」下車、西へ徒歩3分
※当ホールには、駐車場・駐輪場はございません。最寄りの有料パーキングをご利用いただくか公共機関でのご来場をお願いいたします。


◎続インスタントラーメンについて

 前回から引き続きインスタントラーメンについて書く。それというのも前回、なにとはなしに書いた「〜僕はあたかも『機械仕掛けのラーメン屋さん』のように、精密なスープ混入作業を終えた、云々」というフレーズが気に入ったからだ。僕が好きな伊勢正三氏の曲に「今日はいいフレーズか弾けたから、フンフン〜、云々」というのがある。僕の場合は「今日は『機械仕掛けのラーメン屋さん』といういいフレーズか書けたから、云々」といったところか。

 実は、解決したかのように思えるインスタントラーメンへの疑問があるので、ここに報告する。今回はカップメンに対しての疑問だ。一時期、僕は、いわば強制的なカップメンの『仕掛け』に猛烈な反発を覚えていた。薄暗いキッチンの片隅で、震える手を押さえながら、純情なシュプレヒコールをあげていたのだ。それは、あの「食べる前におかけください」とある調味油に対してであった。
 僕の主張はこうだ。「書いてある通りに作りますよ。まず、ふたをめくり、スープの粉と具の袋と調味油があります。それで、調味油をね、横に置きましてですね、スープをサッと入れてですね、間髪いれずに、具も入れますよ。あなた、そこに沸騰したお湯を入れて、4分くらい蒸しましてですね。はい、完成、とふたを開けます。うわーっと湯気が立ちまして、しょっぱいような、そんな美味しい匂いが立ち込めますよ。と、ここで『食べる前におかけください』とある調味油をですね。おもむろに取り出し、はい、かける。完成の完成。美味しいな。…で、もうひとつのシュミレーションとして『食べる前におかけください』とある調味油をね、最初のタイミングで、スープと具と同時に入れてみますよ。…はい、4分経ちました。ふたを開けますよ、湯気が立ってます。完成。美味しいな。…で、どこがどんだけ、違うんじゃい!!」と、僕は思うわけなのだ。
 解る。確かに、「食べる前におかけください」とある調味油を入れた瞬間に、上の方だけ油が浮いて、ラーメンとしてのレベルっていうのかしら?それはあがってる。認めよう。100点満点の内、2点はあがってる。けれど、いざ食べたら、その差が大したことなさ過ぎるではないか?
 カップメンを煮詰めてるわけでもなし、それほど変わるとは思わない。その『仕掛け』で値段は確実に騰がってると思われるしね。僕は一種のプラシーボ効果だと思うわ。美味しい気がするのよ。僕は騙されませんけどねっ!!

 で、冒頭で解決したかのように思える『あとかけ調味油問題』について整理し、また、『あとかけ調味油問題』以後の新たな疑問点を整理する(『日高リポート』を意識)。

○まとめ
 ◆確かに『仕掛け』は入れた瞬間の方が良い(ただし香り、見た目において。残念ながら味に大差を感じるほどすごい舌は持ち合わせていない)。
 ◆その『仕掛け』によって少々値段が高くなっている事実がある(単純な比較でわかる)。
 ◆確かにカップメンは、時と場合によってとても美味しいのだが、基本的に、グルメを求めている人が好んで食べるものではない、と想像される(シュプレヒコール:例「そんなにグルメが欲しいなら、他のものを食え!!他をあたれ!!カップメンに文句いうな!!」無論、リフレイン)。
 ◆では誰があとかけ調味油を求めているのか?という需給バランスに関連する疑問。
 ◆製造側はプラシーボ効果を狙っているのではないか?という疑問。
 ◆僕が個人的な解決法として行っている『最初に全部』作戦は、カップメン人口の中でどれくらいの位置を占めているのか、という好奇心。

 次回はトランスフォーメーション(変革・再編)を進める純喫茶業界のメニューアラカルトをレポートする(さらに『日高リポート』を意識)。
| YANAGITA日記 | 07:02 | comments(2) | trackbacks(1) |
Comments
あとがけ調味油、少量のものであれば良いのですが、
多いものもあるけど、基本的には
先に油がかかってしまったところの麺は、戻りが悪い。という理論。
ちゃありぃから言わせると、味は全然違うといっても良いと思う。(*゚Д゚)/ダー゚+。
| ちゃありぃ | 2006/11/22 3:54 PM |
ちゃありぃ殿

うーん、言われてみればそうかも。あなたに言われると妙に納得するわネ。「戻り」なるほど。

久し振りに、これを読んでみたら、この文章で吹いてしまった。冴えてたワ、この時の近藤和見。

>次回はトランスフォーメーション(変革・再編)を進める純喫茶業界のメニューアラカルトをレポートする(さらに『日高リポート』を意識)。
| 近藤和見 | 2007/02/27 9:14 PM |









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| 福岡あるある情報銀行 | 2007/03/18 6:28 AM |

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