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続あとさき日記-01-Performing Arts Company VOGA
★事件です。公演準備を進めています。地下水脈のごとく見えないところを進めています。いまのうちに留意していただき、予定を空けてくだされ。いい舞台をお見せできると思いまする。初の東京公演です。

Performing Arts Company VOGA

結成15周年記念作品
【Ato-Saki】
作・演出・音楽:近藤和見

◇出演者
草壁 カゲロヲ
ハ・スジョン
ふくだ まさと
昭和 今日子
(※以上、ヴォガ)
足立 昌弥
新井 達也(CrossRopeLife)
岡田 将司
田中・G・ツヨシ
堀井 和也
松嵜 佑一(A級MissingLink)
ゆかわ たかし(昭和芸能舎)
横山 直樹
谷 弘恵
高橋 理紗(空の驛舎)
滝沢 侑子
ののあざみ



◇大阪公演

☆日時
2011年10月22日〜30日
☆大阪公演会場
大阪芸術創造館:大練習室


◇東京公演

☆日時
2012年1月6日〜9日
☆東京公演会場
シアターグリーン:BASE THEATER

★詳細はまた。7月末にフライヤー、こしらえます。

★ん?お気づきになられましたか。あなた流石ですね、というよりしょうがありますまいが。そうです、そうなんです。劇団名を結成15周年記念より変えます。

Lowo=Tar=Voga(ロヲ=タァル=ヴォガ)

↓改め

VOGA(ヴォガ)

★長年、連れ添ってきた愛着ある名前です。が、変えます。意味はイタリア語で『流行(トレンド)』ということだそうです。が、もともと「僕」という言葉を「ヴォガァ」ともじったところから始まっているので、正味意味があったなんてちょっと面白いくらいです。
 …ふっ、『トレンド』。
 …正気か。

★先日VOGAは、『冬将軍』という東日本大震災のチャリティイベントに出演しました。そのときのテキストを以下に発表します。ちょっと詩的な表現でもあり、意味を限定できないところもあるので、考えるより感じてもらえれば、と思います。
【3.11に寄せて】text

★HOMMAGE

『かなしみ』:谷川俊太郎

あの青い空の波の音が聞こえるあたりに
何かとんでもないおとし物を
僕はしてしまつたらしい
透明な過去の駅で
遺失物係の前に立つたら
僕は余計に悲しくなつてしまつた

★CAST
A:草壁カゲロヲ
B:ハ・スジョン
C:堀井和也
D:昭和今日子

★SCENE
・なにができるか
・作業困難な仕事について


P-01◎なにができるか

D
空が降下してくる
雲の厚みにたくさんヘリコプターの気配がする
ABC
なにができるかなにができるか
D
地面が上昇している
岩の厚みにたくさん細胞の気配がする
C
好奇心から離れるためになにができるか
B
ニュースと食卓に挟まれてなにができるか
A
海は誹謗され国は話さない
C
決まり文句より変わるべきものを探している
B
私生活を語らず存在の、フラストレーションを溜め込んでいる
A
知恵は誹謗され機械は働かない

D
あの青い空の波の音が聞こえるあたりに
なにかとんでもないおとし物を
僕はしてきてしまったらしい
透明な過去の港で
魚市場の前に立ったら
僕は余計に悲しくなってしまった


ABC
なにができるか
なにができるか
ABC
私は社会の肉声を、探している
ABC
私は「わたし」なのか私は「我々」なのか、比べている
ABC
私は社会の肉声を、探している
ABC
私は「わたし」の群れから、たった一人の私を、探している

A
生活にあたっては何者も恐れない
B
なぜならば、生活は夢のはけぐち、なのだから
A
正義にあたっては、証拠にこだわらない
C
仮定を打ち崩すのは正義ではなく、こびりつき剥落しない勝手な思い込みなのだから
A
道徳にあたっては、眼を閉じている
B
知られざるロマンスや、冒険や、ドキュメントに感動しないように
A
理不尽にあたっては、耳を澄ましている
C
船が摺り合い軋む響きや、血の凍るような叫び声や、悪夢のこだまが聴こえてくるじゃないか

D
あの青い空の波の音が聞こえるあたりに
なにかとんでもないおとし物を
僕はしてきてしまったらしい
透明な過去の我が家で
冷蔵庫の前に立ったら
僕は余計に悲しくなってしまった


P-02◎作業困難な仕事について

☆音響
Sound-01、スタート。

A
この岩を断ち切る
B
この岩を断ち切る
A
自分の時間を提供
C
自分の時間を提供
B
他の人が行わないので
代行業務を受けた私は
C
それをヒットしながら正確に権利がホールドすることを願った
B
この岩を断ち切ったならば私には得るものがあると信じる
A
よく私は数える
すべきことを得るために数える
BC
ひいふうみい
A
よく私は数える
得たものを確認するために数える
BC
いつむうなーやーここのつとおとお
A
私はひどい場所にゆかなければならない
B
私は私の主に強制され兄弟を失う
C
「必要を犯したい」のは誰?
A
一銭飯屋のマニュアルみて仰天
B
あの風は私を奪ってキャッチ
C
空腹と貧困さは無実
A
それをヒットしながら正確に権利がホールド
C
立ち戻ろう
私はひどい場所にゆかなければならない
B
私は私の主に強制され両親を失う
C
「必要を犯したい」のは誰?
B
私の必要はなくしたものを得るために数えること
A
無意識が感情を強く押し出し作業の数の有限を疑う
C
細胞のくせに感情を持つなんて
B
感情のくせに細胞を持つなんて
A
始まりも終わりも解らないなんて
ABC
仰天!
B
雪も解けない未明の時刻に長引く時間のセッティング
A
夜明けを反映するのは汗でしょう
B
「私は無知です」とからかうのは誰?
C
良い面が反射する時代に縮む時間をセッティング
B
太陽を反射するのは汗でしょう
C
「私は同情です」と笑うのは誰?
A
暮れなずむ時刻に今まで時間のセッティング
B
私はまたもやひどい場所までゆく
A
「私は反感です」とうつむくのは誰?
D
誰かさんは見ているだけ
誰かさんは笑っていないから、きっと、泣いて、いるんでしょう?
誰かさんはうつむいているから、きっと、泣いて、いるんでしょう?
深い暗い穴蔵に
ひい、ふう、みい、よお、いつ、むう、なーやー、ここのつとおとお
ひい、ふう、みい、よお、いつ、むう、なーやー、ここのつとおとお
A
立ち戻ろう
私はひどい場所にゆかなければならない
B
私は私の主に強制され両親を失う
C
「必要を求めた」のは誰?
ABC
我々は実行する、この岩を断つ
鋼鉄の塊をダウンして
鋼鉄の塊をダウンして
どこか怪しいレイアウト
B
主は私を確認
希望とか
うわさとか
AC
希望、うわさ
B
テレビ越しに確認
身なりとか
性癖とか
AC
身なり、性癖
B
我々は実行する
この岩を断つ
鋼鉄の塊をダウンして
どこか怪しいレイアウト
C
我々は実行する
この岩を断つ
形而上を余さず排除
暑い太陽の下で午前を迎えない
A
我々は実行する
下半身を無防備にして
上半身のみを監視させる
だから我々はよおく映るように監視レンズを美しく磨くことを望む
B
それをヒットしながら正確に権利がホールド
C
私たちは作られる事情
作られた秘密を明かすフリをする
B
これ以上疲れないように、より強く速くなります!
A
肩を美しくお揉みいたしましょう
B
それをヒットしながら正確に権利がホールド
C
「強制したい」のは誰?
B
以来そして仕事は以上だった
A
夕焼けは父親を反射した光だ
…さあ、監視してくれ
B
作業がそれをしない私たちに感情を与えます
だから我々はより強く速くなります
C
難しい仕事はそれを強くするほうが良いと指示され
たやすい仕事はそれを上回るほうが良いと判断し
B
難しい仕事を行うにはより強く
より速く私たちはひとつ以上の働きになります
C
我々はこれまで以上おおよそで、これから時間以上の未満を目指します
A
朝焼けは母親が反射した光だ
…さあ、もっと強力に監視してくれ
B
作業は価値が高いほうがより困難と判断し
C
「私は価値観です」とささやくのは誰?
B
かといって逆はその限りではありません
ですからそれを円滑に進めるためには
BC
より速く、より強く、より強制された
B
単純な私になります
C
単純な私は複製され複雑な我々になります
複雑な太陽は朝焼けと夕焼けを編み出します
AB
それをヒットしながら正確に権利がホールド
C
「太陽は家族です」と叫ぶのは誰?
B
家族であるとしてその複雑な光を蒼ざめた顔で全身に浴びながら
BC
作業困難な仕事をやり遂げてみせます!
A
私はもうこれ以上、主に強制され透明になった、過去を、家族を失いたくありません
BC
それをヒットしながら正確に権利がホールド
A
高速作業は得意なのであります
立派に岩を断ち切るのであります
強い我々は、これまで以上を、目指し、決して、これまで以下に、なりません
B
我々は実行する
C
我々は実行する
B
この岩を断つ
C
この岩を断つ
A
今まで時間はすでに過去に過ぎ去り計測不能
これまで時間も空間との相対性を失い計測不能
C
我々は仕事が労働であることをやがて、忘れてしまうでしょう
これから多く突然の解雇が訪れ
よりあとまで延びる懐かしい太陽の陰に身を沈め
隠蔽された穴蔵の発見を避けては、いけないでしょう
B
だから我々は未来になくしたものを得るために数えているので、あります
A
他の人が行わないなら、私が、私こそが
C
私は私の主に強制されすべてを失うのか?
「必要を犯した」のは私自身なのか?
ABC
深い暗い穴蔵に
ひい、ふう、みい、よお、いつ、むう、なー、やー、ここのつ、とおとお
ひい、ふう、みい、よお、いつ、むう、なー、やー、ここのつ、とおとお
A
立ち戻ろう
B
よく私は数える、仕事と作業について
C
私は私を数える、私が私であるべき理由を
B
私であることの諸事情について数える
C
すべきことを得るために数えるのだ
A
この作業困難な仕事について
もし私たちが目的を果たせず動作困難に陥ったならば
BC
代表する機能が永久に仕事の終わりに到達するならば
A
それすら単純以上な複雑以下
BC
動作困難以上は仕事の到達未満
A
両腕が困難になれば両足を駆使
B
両足が困難になれば這いずり回り
C
両目が困難になれば両耳を駆使
A
両耳が困難になれば皮膚を駆使
B
皮膚が困難になれば五臓六腑を駆使
C
それでもだめなら神経を血管を
A
エネルギーが尽きるなら太陽を参照
C
…我々は細胞のくせに
B
…感情を持っているのであります
A
さあ、永久に監視してくれ!
B
無垢なるがまま細胞が広く複製され
C
太陽に嵐が吹きぬけるこれから時間
A
深い呼吸がとても不自由であります!
B
それをヒットしながら正確に権利をホールド!
C
この岩を断ち切ったあかつきには必ず得るものがあると信じ
B
私たちは改めて始まりの鐘を打ち鳴らす
BC
深く、暗い、穴蔵から
A
深く、暗い、穴蔵から
BC
漏れ、いずる、現実の
漆黒の風が、過ぎてゆく
A
漆黒の風が、過ぎてゆく
BC
この困難な、この透明な
ABC
我々は、この仕事を、終えることは、ありません!

D
あの青い空の波の音が聞こえるあたりに
なにかとんでもないおとし物を
僕はしてきてしまったらしい
透明な過去の駅で
ふるさとの前に立ったら
僕は余計に悲しくなってしまった
| 続あとさき日記 | 19:32 | comments(4) | trackbacks(0) |
Comments
Ato-Sakiは、あのかつてのAto-Sakiなのでしょうか。
続編であってもなくても、すごく楽しみです。僕が初めて観たLowe=Tar=Vogaでした。ぜひもう一度みたいと思ってました。

ところで大阪公演は、さすがに2011年ですよね…?
ほんとに2012年でも、今から予定空けときますけど(^^)。
| nekobue | 2011/06/26 6:25 AM |
>nekobueさま

そうです。あの【Ato-Saki】です。
続編というよりリメイクで、骨子は変わっておりません。日本のこの震災・原発や政治の混乱を考えていると、あの作品を改めて発表したいと思いました。

大阪公演は10/22〜30です。
劇場でお会いしましょう。
| 近藤和見 | 2011/06/28 7:01 PM |
nekobueさんに指摘されていたのに勘違いして気付きませんでした。

大阪公演2011年です^^;

てっちゃん、ありがとう★

| 近藤和見 | 2011/07/28 5:37 PM |
やってるやってる。
| スペースえいこ | 2011/08/01 1:50 PM |









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