ふゅー日記-02-風邪が吹く
★タイトルの通りというか、風邪をひいた。まず思うことは無理やり吸う煙草がまずいということと、身近なひとにうつさないかという心配。

★前回書いた親父の話はえらいうけた。「会ってみたい」というひともちらほらいるが、基本的に会わないほうがいい。実際会って、いやな気持ちになったらなんのこっちゃわからない。連れて行った僕もいやな気持ちになるわだ。しかし親父ネタは安心して書ける。彼はパソコン使わないし安心して書ける。母親は姉からの密告があるから、すこし用心せねばならぬ。母親に「かずちゃん、最近、女装してるらしいね」とか遠い目でいわれたときは、もう二度とでてこれない独房に案内された気分になった。

★ベンザエース、っていう薬を飲んでるんだけれど、いまさらながら、なんだろ、この名前。吹いた。
| ふゅー日記 | 04:06 | comments(2) | trackbacks(0) |
ふゅー日記-01-ささやかな変化
★そういえば、今月6月号の『演劇ブック』に前作公演【SILVER30】をとりあげていただいた。好意的な劇評を書いてもらって戯作者としては役割の一端を果たした思いで、嬉しい。

★5/31は【ひす】の映像編集に桂の松浦氏(撮影監督)の作業場へ。編集前のソースを下調べ。【ひす】には案外物語があるように思えた。彼とは今後も映像関連の企画を練り中で楽しみなことである。そして京都の実父と酒を呑む。【ひす】を観に来てくだすった寺尾聰より渋いO氏も合流して、カゲロヲ氏が週2回マスターをしている『BAR檸檬』へ。実父は強烈な男である。揺るぎない自己中心主義者なのだ。酒席ではそれが、地球の自転を止めんとばかり、発露する。O氏は「僕があんたの息子なら縁切りますよ!」と社会との相対性について親父に語ったのは午前0時を過ぎたあたり。しばしあと、O氏は腎臓結石になった、とポツリ、表情にニヒリスティックな陰。そのO氏のグラスに「大したことない!呑みなはれ!」とぢゃんぢゃんビールを注ぐのは我が父である。しまいには「100円出せ!歌ってやる!」と吼え、シャンソンの名曲【枯葉】をアカペラで唄い始める。おそらくイブ・モンタンバージョン。声のボリュームを下げたいO氏は「語りかけるようにお願いします」といい、悪い冗談が好きな僕は「歳食って声量落ちたね」という。我が敬愛す暗黒の魔王は唄い終え、O氏の差し出した100円を満足そうにポケットに滑らせた。御歳69歳。『見事な紅葉』といってよいのではなかろうか。

★6/1は【フッキンシバイ】の第一回オーディションの日。こういったかたちの外部演出は初めてであり、総花的な企画(というよりない)であるので自分の役割が見出しにくい。Lowo=Tar=Vogaではひとつの作品に総監督的な役割だから、責任を負いやすいところもあって、責任を負えないと心理的に安定しない自分を感じる。とはいえ、考えて、自分の担当する作品の演出をきっちりやればいいだけで、時間や予算の定めるところとアイデアを冷静に見ればいいだけで、無駄に深追いする必要はないことに気付く。それは休むに似たり。

★ちょこちょこカゲロヲ・スジョン、両氏と話をしている。「ヴォガは気付いたらガラパゴス諸島の動物みたいに独自の進化をしてたらいいね」という話をした。それが可能なれば幸せなこと。もうひとつの可能性は環境に適応できずに絶滅すること。そのどちらでもなく幸せと絶滅の不安に対してバランスをとりだし、気合なく、いつのまにか振り子の振り幅が狭まることが恐ろしいこと。表現活動をしている自分の無意識は、ゼロに戻れる可逆性とその実行力を持っている。それは進化を進化たらしめないのである。

★最近傾倒している新藤兼人監督のウィキに、彼は来る仕事を断らなかった、といった趣旨のエピソードを発見し、僕ごときが仕事を断るわけにはいかないと思った。嗚呼、インディペンデント精神あふる新藤監督のその心構えよ。感服したところの、そういう意味合いの、僕自身のささやかな変化を思う梅雨入り前の今日のしずかさ。

★そして以下、連作公演【ふゅー】の情報です。
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| ふゅー日記 | 06:05 | comments(0) | trackbacks(0) |

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